2026.02.25
動画広告Instagram動画広告で成果を上げるポイントとは?種類や事例も紹介

広告感を抑えながら自然にユーザーへアプローチできる手法として、Instagramの動画広告が注目されています。フィードやストーリーズ、リールなど日常的に閲覧される投稿面に表示できるため、ブランド認知の拡大から商品購入・問い合わせ獲得まで、幅広いマーケティング施策に活用されています。
しかし、ただ動画を配信するだけでは十分な成果が期待できません。Instagram動画広告で成果を上げるには、媒体特性を理解したうえで、設計・クリエイティブ・運用それぞれにおいて押さえるべきポイントがあります。
本記事では、Instagram動画広告で成功するために知っておきたい情報を、広告代理店の視点からわかりやすく解説します。広告の種類や掲載面の違い、具体的な活用事例についても紹介しますので、Instagram広告の活用を検討している企業担当者の方はぜひ参考にしてください。
目次
Instagram動画広告とは
InstagramはMeta社が提供する、写真や動画を中心としたビジュアルコミュニケーション型のSNSです。日本国内でも広く利用されており、月間アクティブユーザー数は6,000万人以上といわれています。近年では若年層だけでなく、30代・40代以上の利用も拡大しており、BtoC企業を中心に重要な広告媒体のひとつとなっています。
Instagram広告では、主に「画像広告」と「動画広告」を配信できます。その中でも動画広告は、動きや音、テキスト演出を活用できるため、静止画では伝えきれない商品の使用シーンやサービスの魅力を、短時間で印象的に伝えられる点が特徴です。
とくにスマートフォンでの視聴を前提とした縦型動画との相性がよく、ユーザーのタイムライン上に自然に表示されるため、広告感を抑えながらアプローチできる点も大きな強みといえるでしょう。
Instagram動画広告の掲載場所
さて、Instagram動画広告の掲載場所は、大きく次の4つに分けられます。
- Instagramフィード
- Instagramストーリーズ
- Instagram発見タブ
- Instagramリール
Instagram動画広告で成果を上げるためには、自社の目的にあった配信面へ出稿しなければなりません。まずは配信面ごとの特徴について、詳しく見ていきましょう。

Instagramフィード
Instagramにおけるフィードとは、アプリを開いた際に最初に表示される投稿一覧、いわゆるタイムラインのことです。フォローしているアカウントの投稿やおすすめ投稿が表示される、Instagramの中でも中心となる掲載面です。
アプリ起動直後に表示されるメインコンテンツであるため、ユーザーが比較的じっくりと閲覧する傾向があり、幅広い年齢層へのリーチが期待できます。ブランド認知の向上や商品理解の促進など、中長期的な接点づくりに適した配信面といえるでしょう。
また、料理レシピやファッションコーディネート、美容情報など、日常に役立つ情報を探す目的でフィードを閲覧しているユーザーも少なくありません。そのため動画広告も、単なる宣伝ではなく「役立つ情報」や「共感できるストーリー」として設計することで、有益なコンテンツのひとつとして受け入れてもらいやすくなります。
Instagramストーリーズ
Instagramストーリーズは、写真・動画を24時間限定で公開できる配信面です。日常風景やリアルタイムな情報を気軽にシェアする用途で使われており、フィードと比べると情報の入れ替わりが早い傾向にあります。動画は最長60秒まで投稿でき、テンポよく情報を届けられる点も特徴です。
24時間で消える特性上、トレンドや旬に沿ったテーマも多く、鮮度の高い情報を得るために閲覧しているユーザーも少なくありません。そのためストーリーズ広告は、「今すぐ」「期間限定」といった緊急性のある訴求や、キャンペーン告知・セール誘導など短期の後押しと相性がよい配信面といえるでしょう。
また、ストーリーズはスマートフォンの画面いっぱいに表示されるため没入感が高く、テンポのよい映像・大きめのテキスト・明確なCTAを組み合わせることで、次のアクションにつなげやすいのも特徴です。
CTA(Call To Action)
ユーザーに行動を促す要素。
例)購入、資料請求、予約、問い合わせ など
関連記事:どちらが効果的?Instagram広告の『フィード』と『ストーリーズ』の違い
Instagram発見タブ
Instagram発見タブは、ユーザー一人ひとりの興味・関心や行動にもとづいて、おすすめのコンテンツが表示される機能です。まだフォローしていないアカウントの投稿も多く表示されるため、新しい情報や好みに合う投稿を探しているユーザーにリーチしやすく、認知拡大や新規ユーザー獲得を狙いたい場合に向いています。
また、発見タブの広告は「発見タブの一覧(グリッド)に直接表示される」のではなく、ユーザーが投稿をタップして関連投稿をスクロールしている流れの中で表示されます。つまり、“気になる投稿を見ている最中”に自然に挟まる形になりやすいので、視覚的に目を引く冒頭や、内容が一目で伝わる構成が重要です。
発見タブの広告はフィード広告と同じフォーマットで配信できるため、フィード向けに制作した動画素材を横展開しやすい点も特徴です。
Instagramリール
最大3分の縦型ショート動画を投稿・視聴できるのが、Instagramリールです。リールはスマートフォンで全画面表示され、フォロワー以外にも表示されやすい特性があるため、拡散・認知獲得につながりやすい投稿フォーマットとして人気を集めています。
このInstagramリールには、ストーリーズと同じくスマートフォンの画面いっぱいに表示される、没入感の高い広告を配信できます。
また、リールはユーザーが「動画を見続ける」モードで閲覧していることが多いため、使用シーンの描写やビフォーアフター、レビュー風の見せ方など、ストーリー性のある構成で商品の魅力やベネフィットを伝えやすい配信面といえるでしょう。
Instagram動画広告のメリット
さて、Instagram動画広告のメリットとしては、次の4点が挙げられます。
- 広告感が少なく自然にアプローチしやすい
- スマートフォンに全画面表示される
- コンバージョンにつながる導線を作りやすい
- 詳細なターゲット設定が可能
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.広告感が少なく自然にアプローチしやすい
ユーザーが普段見慣れているコンテンツの流れの中に自然に溶け込むため、いわゆる“広告っぽさ”が出にくく、違和感なく訴求しやすいのが特徴です。
近年は広告疲れにより、露骨な宣伝は読み飛ばされたり、無意識に避けられたりする傾向があります。その点Instagram動画広告は、「コンテンツとして面白い/役に立つ」設計にできれば、広告を見てもらえる確率が上がり、認知獲得や興味喚起につなげやすいメリットがあります。
なお、Instagramの広告は「広告」「Sponsored(スポンサー)」などの表記で広告であることが明示されます。そのため、広告であることを隠して宣伝するようなステルスマーケティングには該当しません。
2.スマートフォンに全画面表示される
ストーリーズやリールでは、動画広告がスマートフォンの画面いっぱいに全画面表示されます。周囲の投稿やUIに視線を奪われにくく、ユーザーの注意を集めやすいため、ブランドの世界観や商品の魅力を短時間でも印象的に伝えられる点がメリットです。
また、縦型(9:16)の全画面フォーマットは、スマートフォンでの視聴体験に最適化されています。たとえば人物の表情や動き、アパレルのコーディネート、化粧品の使用シーン、飲食店の調理工程など、“縦の画面で見せたい”被写体や動きを大きく見せられるため、理解促進や購買意欲の喚起にもつながりやすくなります。
縦型動画と横型動画における表示の差

3.コンバージョンにつながる導線を作りやすい
Instagram動画広告は、視聴後の行動につなげるための導線(CTA)を広告内に設置できるため、コンバージョンを狙った運用と相性がよい点もメリットです。CTAボタンは目的に合わせて設定でき、広告を見て興味を持ったユーザーに対して、次のアクションへスムーズに誘導できます。
たとえば、狙いたい成果に応じて次のような導線が設計できます。
- Webサイト/LPへ遷移:商品ページ・資料請求フォーム・予約ページなどへ直接誘導
- Instagram上での行動を促す:プロフィール訪問・他投稿の閲覧など、理解を深める導線
- DM(メッセージ)へ誘導:Instagramのダイレクトメッセージに遷移し、問い合わせ・相談・見積もりなど会話を起点に獲得
なお、よりコンバージョン率を高めたい場合は、動画クリエイティブだけで完結させるのではなく、広告→プロフィール→誘導先LPまでのメッセージや訴求軸を一貫させるのがおすすめです。訴求ポイントがブレないほど、ユーザーは迷わず比較・検討を進められるため、行動までの離脱を抑えやすくなります。
4.詳細なターゲット設定が可能

Instagram広告では、配信先を「利用者層(デモグラフィック)」「興味・関心」「行動」といった軸で細かく絞り込めます。Meta広告の詳細ターゲット設定では、これらの条件を組み合わせて配信精度を高められるのが強みです。
たとえば、狙いたい相手に合わせて次のような切り口でターゲットを設計できます。
- 利用者層:年齢・性別・地域などの基本属性
- 興味・関心:特定ジャンルへの関心(例:美容、スポーツ、ビジネス など)
- 行動:アプリ上の行動傾向や、購買意向に近いシグナル
さらに、Instagram広告は「新規獲得」だけでなく、既存接点のあるユーザーに絞る設計もしやすいのが特徴です。たとえば、Webサイト訪問者や動画視聴者、アカウントに反応したユーザーなどをもとにしたカスタムオーディエンス、そこから似た傾向のユーザーへ広げる類似オーディエンスなどを活用すれば、成果につながりやすい配信設計ができます。
なお、詳細ターゲットの項目は固定ではなく、Meta側のアップデートで統合・変更されることがあります。最近も、興味・関心ターゲティングの一部をグルーピング(統合)する更新が案内されています。
このように、目的に合わせて「新規獲得」「見込み客の絞り込み」「再アプローチ」まで設計できる点は、Instagram広告ならではの大きなメリットといえるでしょう。
関連記事:【インスタグラム広告】Instagram広告特有のターゲティング項目を把握しよう!
Instagram動画広告の出し方
Instagram動画広告を出す方法は、次の3パターンに大別されます。
- Instagramから直接広告を作成する
- Meta Business Suite(旧:Facebookページ側の管理画面)から広告を作成する
- Meta広告マネージャで広告キャンペーンを作成する
「細かいターゲティング設定をしたい」「ABテストや最適化を回したい」「配信結果を粒度高く分析したい」といった場合は、基本的に Meta広告マネージャ を使うのがおすすめです。
一方で、すでに投稿した画像・動画を使って手軽に広告配信したい場合は、Instagramアプリの 「投稿を宣伝」 から出稿しても問題ありません。
Meta広告マネージャ(Meta Ads Manager)
Meta社が提供する広告管理ツールで、キャンペーンの作成・配信設定・結果確認まで一元的に行えます。
Meta広告マネージャはこちら
より詳しい出稿手順は、下記の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:Instagram広告の出し方【2025年最新版】費用や種類を徹底解説!
効果が出るInstagram動画広告の6つのポイント
Instagram動画広告で成果を上げるためには、いくつか重視すべきポイントが存在します。
- 目的とターゲットを先に決める
- 冒頭3秒でユーザーを引き込む
- 音声オフでも訴求できる演出にする
- ひとつの動画に情報を詰め込みすぎない
- 動画内で“次のアクション”を明確に伝える
- 配信データを分析してPDCAを回す
それぞれ具体例とあわせて見ていきましょう。
1.目的とターゲットを先に決める
まず最初に、Instagram動画広告を出稿する目的と、届けたいターゲットを明確にしましょう。目的が「認知拡大」なのか「サイト誘導」なのか「購入・問い合わせ獲得」なのかによって、適した配信面や動画の構成、CTAの設計が大きく変わるためです。
たとえば認知拡大が目的なら、フォロワー以外にも届きやすい配信面(例:リールや発見タブ)を活用し、冒頭でブランド名・商品名が伝わる構成や、印象に残る世界観づくりが効果的です。
一方で、購入促進や問い合わせ獲得が目的なら、ストーリーズやリールなど全画面表示で行動を促しやすい面に加え、サイト(LP)やフォーム、DMなど“遷移先まで含めた導線設計”を重視する必要があります。
また、ターゲットの年齢・性別・興味関心・ライフスタイルによって、刺さるメッセージや表現は大きく変わります。たとえば同じ商材でも、「時短」「コスパ」「デザイン性」「信頼性」など、どの価値を前面に出すべきかはターゲット次第です。だからこそ、ターゲット像を想定したうえで、動画内で伝えるベネフィットや言葉選び、見せ方を設計していきましょう。
目的・ターゲットが曖昧なまま制作を進めると、訴求が散らばって誰にも刺さらない動画になりやすく、結果として狙った成果につながりにくくなるため注意が必要です。
2.冒頭3秒でユーザーを引き込む
Instagram広告は通常投稿と同じような見え方で表示されるため、テレビCMのように“最後まで見てもらえる前提”ではありません。冒頭で関心を引けなければ、ユーザーはすぐにスクロールして次の投稿へ移ってしまいます。
とくにストーリーズやリールはテンポよくコンテンツが流れていくため、最初の数秒で「自分に関係がある」「続きが気になる」と思わせられるかが成果を大きく左右します。冒頭で視聴を止めるための代表的なテクニックは、次のとおりです。
| 問いかけで始める | 「○○の方法、知っていますか?」などと問いかけることで、答えが気になるユーザーを引きつける |
| ターゲットへ明確に呼びかける | 「○○にお悩みの方へ」「○○担当者必見」のように誰向けの動画なのか明確に訴える |
| 緊急性・限定性を示す | 「今だけ」「期間限定」といった言葉を冒頭に配置することで、ユーザーの関心を引く |
| 結論を先に見せる | 冒頭で「得られる結果」を見せ、ユーザーの好奇心を刺激する |
なお、冒頭で引きつける施策は「派手にする」ことではなく、ターゲットが得たい情報を最短で提示することがポイントです。
3.音声オフでも訴求できる演出にする
Instagramは音声オフで閲覧しているユーザーも少なくありません。通勤中や休憩時間、周囲に配慮したい場所など、音を出せない環境で見ているケースも多いため、音声に頼った構成だと要点が伝わらず離脱につながる可能性があります。
そのため動画クリエイティブは、音声がなくても内容が理解できるように設計しましょう。最低限、次の要素はテロップ(字幕)でも伝えるのがおすすめです。
- 「誰の・どんな悩みを解決するのか」
- 「どんなベネフィットが得られるのか」
- 「次にしてほしい行動(CTA)」
また、言葉がなくても直感的に魅力が伝わる映像を使うのも効果的です。たとえば美容・コスメであればビフォーアフター、食品なら調理工程やシズル感、アパレルなら着用イメージなど、見た瞬間に価値が伝わるカットを冒頭に置くことで、音声オフでも理解されやすくなります。
4.ひとつの動画に情報を詰め込みすぎない
Instagram広告の動画は短尺で視聴されるケースが多いため、限られた時間で多くの情報を詰め込むほど、ユーザーが内容を処理しきれず「結局何をいいたい広告なのか」が伝わりにくくなります。結果として印象に残らず、クリックや購入など次の行動にもつながりにくくなるため注意が必要です。
訴求力を高めるためにも、原則として1本の動画で伝えるメッセージは1つに絞りましょう。たとえば「価格」「効果」「使用感」「安心感」など、どのベネフィットを主役にするかを決め、冒頭から一貫した流れで伝えると理解されやすくなります。
もし訴求したいポイントが複数ある場合は、動画を複数パターン制作して出し分けるのがおすすめです。たとえばスキンケア商品なら、次のようにクリエイティブを分けると、ターゲットや配信結果に合わせて最適化しやすくなります。
- 保湿力(効果訴求)に特化した動画
- 使用感(テクスチャ・塗り心地)に特化した動画
- 価格・キャンペーン(お得感)に特化した動画
5.動画内で“次のアクション”を明確に伝える
コンバージョンを目的とする場合は、動画内で「次に取ってほしい行動」を明確に伝えることを意識しましょう。たとえ広告に好印象を抱いても、ユーザーが「このあと何をすればいいのか」を理解できなければ、そのまま離脱してしまう可能性があります。
また、離脱を減らし、コンバージョン率を高めるうえでは、促すアクションを1つに絞ることが重要です。たとえば「プロフィール閲覧」「フォロー」「資料請求」「購入」など複数の行動を並べると、ユーザーは迷ってしまい、結果として何もせずに離脱しやすくなります。
そのため、広告の目的に合わせて“もっとも重要な行動”を1つ決め、動画内テキストやナレーションでも明確に促しましょう。具体的には次のような設計がわかりやすいです。
- ファン獲得が目的:フォロー
- リード獲得が目的:資料請求・問い合わせ
- 売上アップが目的:購入・予約
6.配信データを分析してPDCAを回す
ここまで紹介したポイントをふまえて動画クリエイティブを制作し、ターゲティングを調整して配信したとしても、最初から狙いどおりに成果が出るとは限りません。また、一定の成果が出ている場合でも、改善によってさらに効果を伸ばせる余地があることは珍しくありません。
そのため配信後は、必ずデータを確認し、改善点がないか分析しましょう。具体的には、次のような指標を見ながら「どこでつまずいているか」を切り分けるのが基本です。
- 視聴維持(冒頭で離脱していないか):冒頭3秒の設計・テンポ・テロップ量を見直す
- クリック率(CTR):訴求メッセージ、オファー、CTAの言い方を見直す
- コンバージョン率(CVR):遷移先LPの一貫性、フォームの負荷、ファーストビューの訴求を見直す
- CPA/ROAS:成果の出る広告へ予算を寄せる、ターゲットや配信面を調整する
たとえば複数パターンの動画クリエイティブを出稿している場合、クリック率やコンバージョン率に差が出ることがあります。その差を比較することで「どの訴求が刺さるのか」「どの演出が成果につながるのか」が見えてきます。成果の出ている動画に予算を寄せて費用対効果を高めるのも有効ですし、反応が弱い動画は冒頭・メッセージ・CTAのどこを直すべきか仮説を立てて、改善版を再配信していきましょう。
Instagram動画広告にかかる費用
さて、費用対効果を判断するためには、「費用」について正確に把握しなければなりません。Instagram動画広告の出稿にかかる費用は、次の3つに大別されます。
- クリエイティブ制作費用
- 広告配信費用
- 運用代行・代理店手数料
それぞれどのくらいのコストがかかるのか、相場を見ていきましょう。
クリエイティブ制作費用
Instagram広告の成果は、動画クリエイティブの質に左右されます。社内で制作リソースが足りない場合や、成果を狙いたい場合は、プロの制作会社に依頼するのも有効です。
短尺の広告動画(例:15〜60秒前後)の制作費は内容によって幅がありますが、目安としては30万円〜80万円程度が一つの相場感です。短尺でも企画・撮影・編集など複数工程が必要なため、一定のコストが発生します。
ただし、同日にまとめて撮影し、素材を使い回して複数本のショート動画に展開できれば、1本あたりの制作単価を下げられるケースもあります。たとえば「撮影20万円+編集(ショート5本)15万円」で合計35万円の場合、1本あたり7万円に抑えられます。
また、1本の動画で伝えるメッセージは1つに絞った方が成果につながりやすいため、複数パターンのクリエイティブを用意して当たりを探す運用も一般的です。費用対効果を高めたい場合は、「まとめ撮り+複数本制作」も検討しましょう。
なお、当社でも動画クリエイティブ制作に対応しており、「まとめ撮り」による複数パターンの制作も可能です。
広告配信費用
Instagram広告は日予算を少額から設定でき、一般的には日予算100円程度から出稿できると紹介されることもあります。とはいえ、予算が小さすぎると配信量が確保できず、機械学習による最適化が進みにくい点には注意が必要です。
とくにコンバージョン目的で運用する場合は、日予算を“なんとなく”で決めるのではなく、目標CPAに対して十分な獲得数が見込める水準を確保するのが基本です。実務上は、まず月数万円〜でテストし、反応が取れたクリエイティブやターゲットに予算を寄せていくケースが多く、代理店でも月10万円前後を一つの目安にしていることがあります。
CPA
広告経由で「購入」「問い合わせ」などの成果を1件獲得するためにかかった広告費(獲得単価)のこと。CPAが低いほど、少ない広告費で成果を獲得できている状態といえます。
運用代行・代理店手数料
広告代理店にInstagram動画広告の運用を委託する場合、手数料は広告費の15%〜25%前後が目安として挙げられることが多いです。
ただし代理店選びは手数料率だけで判断せず、どこまで運用を任せられるかを必ず確認しましょう。手数料が低いプランは出稿作業中心になりやすい一方、手数料が高めのプランでは、配信後のデータ分析や改善提案まで含めて支援するケースがあります。
しっかりPDCAを回して成果を狙うなら、料金だけでなくサポート範囲も含めて比較するのがおすすめです。
代理店の費用体系は、広告費に対する料率型だけでなく、固定費型など複数パターンがあります。料金の見え方が違うため、見積もり時は「手数料に含まれる作業範囲」もセットで確認しておくのが安心です。
Instagram動画広告の事例
当社もInstagram動画広告の運用を得意としており、これまでにさまざまな企業をサポートしてきました。いくつか事例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
大学オープンキャンパスのPR
| 概要 | 成果(ポイント) | 配信パフォーマンス |
|---|---|---|
| 大学のオープンキャンパスへの集客を狙い、Instagram広告をはじめ、Googleのリスティング広告・ディスプレイ広告、YouTube広告、交通広告など各種媒体へ同時出稿 | 資料請求数が前年比1.6倍に成長。 | 広告費:23万円 表示回数:294,911 クリック数:3,003 クリック率:1.02% CPC:77円 |
インテリア商材の販促
| 概要 | 成果(ポイント) | 配信パフォーマンス |
|---|---|---|
| ECサイトでの購買数増加を目的に、Instagramを含むMeta広告、Googleショッピング広告、Google P-MAX広告へ同時出稿。 あわせてインフルエンサー施策も活用。 | 53県のコンバージョンを獲得。 コンバージョン率は約1.5倍に上昇。 | 広告費:62万円 表示回数:322,112 クリック数:5,870 クリック率:1.82% CPC:106円 |
| さらに販売を促進するためにInstagram広告へ出稿インフルエンサーから買い取ったクリエイティブを運用。 | 38件のコンバージョンを獲得。 コンバージョン率は1.73倍に上昇。 | 広告費:54万円 表示回数:341,649 クリック数:5,386 クリック率:1.58% CPC:100円 |
まとめ
Instagram動画広告は、視覚的に魅力を伝えたい商材・サービスと相性がよく、広告感を抑えながら自然にユーザーへアプローチできる点が強みです。ストーリーズやリールのように全画面表示される配信面もあり、世界観や使用シーンを印象的に伝えやすいのもメリットといえるでしょう。
一方で、どのような動画でも成果が出るわけではありません。投稿と同じ流れの中で表示される以上、冒頭で惹きつけられない広告はすぐにスクロールされてしまいます。
成果を最大化するためにも、本記事で紹介したポイントを意識して動画を設計し、配信後はデータを確認しながら改善を重ねていきましょう。
また、社内で動画制作の体制が整っていない場合や、ターゲティング・運用設計に不安がある場合は、制作から運用まで一貫して支援できる代理店へ相談するのがおすすめです。
アドマーケットでは、Instagram広告のアルゴリズム特性をふまえたターゲティング設計とクリエイティブ改善を軸に、戦略立案から運用最適化まで一貫して支援しています。無料での配信シミュレーションも可能ですので、お気軽にご相談ください。
