2021.07.05
動画広告見込み度が高い新規顧客にリーチしやすい「類似ユーザーターゲティング」
これまで様々なターゲティング手法を取り上げてきました。今回は類似ユーザーターゲティングを紹介することにします。
目次
類似ユーザーターゲティングとは?
類似ユーザーターゲティングとは、あらかじめ作成したリマーケティングリストをもとに、リスト内に含まれるユーザーに似た属性を持つ新しいユーザーに広告配信できる手法です。リマーケティングリストだけでは母数が十分でない場合でも似た思考や購買行動を持つユーザーに対象を拡張し、効率を上げて配信することができます。類似ユーザーターゲティングを実施する際に作成する「類似ユーザーリスト」には、元のリマーケティングリスト内のユーザーは含まないため確実に新規ユーザーとして配信することができます。なお、もととなるリマーケティングリストの母数が少ない場合はそもそも機能しないため、注意が必要です。
類似ユーザーターゲティングのメリット
類似ユーザーターゲティングのメリットは「自動で作成されるため設定が簡単」、「コンバージョン獲得に繋がる」ことです。上図の「オーディエンスマネージャー」の一覧から確認できるように、類似ユーザーリストは作成したリマーケティングリストの条件が揃い、48時間を過ぎると自動で作成されます。個別で設定する手間が省け簡単に設定ができます。
また、Googleの調査によるとリマーケティングに加え類似ユーザーターゲティングを組み合わせたところコンバージョン数が41%拡大したと報告するなど獲得に強いターゲティングと言えます。弊社でディスプレイ広告を配信した案件でも類似ユーザーターゲティングから多くコンバージョンが出るケースが見られました。リマーケティングの配信数が少なく伸び悩んでいたYouTube動画広告でも、類似ユーザーターゲティングが表示回数やクリック数を伸ばしています。
類似ユーザーターゲティングの活用方法①有効期限を利用して自動作成
ここからは類似ユーザーターゲティングの活用方法を紹介します。以前、LPを訪れたユーザーに広告配信するリマーケティング [YouTube動画広告ターゲティングVol.19]の中で取り上げたようにリマーケティングリストを設定する際に有効期限を「7日間」、「30日間」、「60日間」などと分けて設定しておくと、それに紐づいた類似ユーザーリストとして作成することができます。単に一つのリマーケティングリストを作るのではなく、類似ユーザーリストも併用してすることを念頭に置くのがベストです。
類似ユーザーターゲティングの活用方法②コンバージョンページを利用して自動作成
もう一つが、コンバージョンページをそもそもリマーケティング対象のページとして設定する方法です。単にコンバージョンページをリマーケティングリストとして登録してもあまり意味がありません。しかし、作成したこのリストをもとに類似ユーザーリストを作成すれば、コンバージョンページの類似、つまり獲得に近しい新規ユーザーに広告配信ができることになるのです。
ちなみに、弊社では以下3つの類似ユーザーリストを設定することが多いです。
- 組み合わせリストの類似(LPに遷移したがコンバージョンに至っていないユーザーの類似)
- コンバージョンページの類似(コンバージョンに至ったユーザーの類似)
- リマーケティングの類似(LPに遷移したユーザーの類似)
複数の類似ユーザーリストを設定して配信の様子を見ることもおすすめです。コンバージョン獲得を目指すのであれば類似ユーザーリストは活用しない手はありませんね。
まとめ
今回は「類似ユーザーターゲティング」について取り上げました。いずれにしても元のリストがどれだけ質が高いかで類似ユーザーの質が変わってきます。最初に設定する際はよく考えて作成しましょう。次回は、YouTube広告の視聴率を上げる際のポイントについて紹介していきます。