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Instagram広告は、さまざまな場面で活用できる効果的な広告手法です。しかし、広告の出稿方法が複数あり、種類や課金方法、配信面の選択肢も多岐にわたるため、どのように設定すればよいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、広告代理店の視点からInstagram広告の出し方や費用、種類についてわかりやすく解説します。Instagram広告の運用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Instagram広告とは?
Instagramは、画像や動画などの視覚的に優れたコンテンツと相性がよいSNSです。かつては女性利用者が多い印象がありましたが、現在では男女問わず、幅広い年齢層のユーザーが利用しています。
日本国内のユーザー数は3,000万人を超え、LINE・YouTube・X(旧Twitter)に次ぐ4位の規模を誇ります。この影響力の大きさから、Instagramはマーケティングにおいても重要なプラットフォームとされています。
「Instagram広告」は、このSNS内のさまざまな箇所に広告を出稿できる仕組みで、ターゲット層にリーチしやすい効果的な手法として注目されています。
関連記事:フォロワー増加に有効!Instagram広告のすすめ
Instagram広告の特徴
Instagram広告の主な特徴としては、次の5点が挙げられます。
- 細かくターゲティングできる
- 視覚的な訴求力が強い
- 広告フォーマットが多岐にわたる
- 広告感を抑えた自然なアプローチが可能
- 低予算から出稿できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
細かくターゲティングできる

Instagramは、実名登録が特徴のSNS「Facebook」と同じく、Meta社が提供するサービスです。このMeta社では、ユーザーの実名や年齢、性別、居住地など、さまざまな個人情報を管理しています。
Instagram広告のターゲティングでは、このMeta社の豊富なデータを活用できる点が大きな特徴です。他のSNS媒体と比較して、詳細な個人情報に加え、ユーザーの興味関心を基にしたターゲティングも可能。これにより、狙ったユーザー層にリーチしやすく、高い精度で広告を配信できます。
また、Instagram広告をはじめとするMeta社の広告では、広告ターゲットのことを「オーディエンス」と呼びます。
関連記事:【インスタグラム広告】Instagram広告特有のターゲティング項目を把握しよう!
視覚的な訴求力が強い
Instagramは画像や動画を主軸としたSNS媒体であり、広告のクリエイティブもこれらを中心に構成されます。そのため、視覚的な訴求力が非常に高く、ユーザーの目を引きやすいのが特徴。
さらに、Instagram広告では、クリエイティブの内容や形式によってターゲット層へのリーチやエンゲージメント率の向上も期待できます。画像や動画を効果的に活用することで、広告の成果を最大化することが可能です。
広告フォーマットが多岐にわたる

IInstagram広告では、多様なフォーマットが用意されており、広告出稿の目的や業種業態に応じて最適な配信面を選択することが可能です。ストーリーズやリール、フィードなど、配信面ごとに異なる特徴を活かすことで、より効果的な広告運用が実現できます。
また、それぞれのフォーマットは、画像や動画を用いたクリエイティブに対応しており、ターゲット層へのリーチやエンゲージメントの向上を図ることも期待できます。(各配信面の詳細については記事後半で詳しく解説します)
広告感を抑えた自然なアプローチが可能
Instagram広告は、多様な配信面が用意されているだけでなく、広告クリエイティブが他の投稿に溶け込むように表示されるため、広告感を抑えた自然なアプローチができることも大きな特徴です。
YouTubeやテレビCMのように明確に「広告」として訴求する形ではなく、一般投稿のように見えるフォーマットを活用することで、ユーザーから拒否されにくい点がメリットだといえるでしょう。ただし、広告であることは適切に表示されるため、ステルスマーケティングとは異なり、安心して利用できます。
低予算から出稿できる
Instagram広告は最低100円から出稿できるため、まずはテスト的に配信を始めたい場合でも気軽に挑戦しやすい点が魅力です。テレビCMや他の大規模広告と比べて、初期コストを抑えて試せることは大きなメリットといえるでしょう。
ただし、低予算で配信しても必ずしも成果が出るとは限りません。競合他社と比較して予算が不足している場合、広告の掲載順位が下がり、ユーザーに十分リーチできない可能性があります。効果的な広告運用を目指すなら、月額10万円以上の予算を設定することをおすすめします。
Instagram広告の3つの出し方・出稿方法
「Instagramを出稿する」と一口にいっても、その出し方には次の3パターンが存在します。
- Instagramから直接広告を作成する
- Facebookページから広告を作成する
- Meta広告マネージャで広告キャンペーンを作成する
配信できる広告の種類や設定できる項目などが若干異なるため、自社にあった方法を選ぶことが重要です。それぞれの出し方について、詳しく見ていきましょう。
1.Instagramから直接広告を作成する
Instagramアカウントを「プロアカウント」にアップグレードすると、フィード投稿・リール動画・ストーリーズを、Instagramアプリ内から広告として直接配信できるようになります。
Instagramのプロアカウント(旧ビジネスプロフィール)
Instagramをビジネス目的で使用しているユーザー向けのアカウント。通常アカウントから誰でも無料で切り替えられる。
この方法は、過去に反応が良かった投稿をさらに拡散したい場合や、投稿した画像・動画を手軽に広告に活用したい場合に適しています。特に、広告出稿の初心者やシンプルな設定を希望する方におすすめの方法です。
出稿手順は以下のとおりです。
- Instagramのプロフィール画面を開く
- 「プロフェッショナルダッシュボード」をタップ
- 「広告ツール」を選択
- 「投稿を選択」から、拡散したい投稿(広告にしたい投稿)を選ぶ
- 広告の詳細を入力(広告目的・オーディエンス・予算・掲載期間など)
- 「投稿を宣伝」をタップして配信

この方法は、Meta広告マネージャを使用するよりも簡単で、スピーディに広告配信を始められる点が魅力です。ただし、設定できる項目が限定されるため、詳細なターゲティングを行いたい場合には他の方法を検討しましょう。
2.Facebookページから広告を作成する
FacebookページとInstagramアカウントをリンクさせている場合、Facebookページから直接Instagram投稿を広告として配信できます。この方法は、FacebookとInstagramの両方で広告を配信したい際に特に有効です。
Facebookページ
企業や団体がビジネスや商用目的で作成できる、Facebook上のページのこと。
以下は出稿手順です。
- Facebookページ上で「投稿を宣伝」を選択
- 宣伝する投稿を選択
- 広告の詳細を入力(広告目的・オーディエンス・予算・掲載期間など)
- 「公開」をタップして配信
Facebookページから出稿する手順は、Instagramアプリからの出稿とほとんど同じです。ただし、Facebook広告とInstagram広告を同時に展開したい場合には、この方法のほうが手間を省けるため効率的といえます。特に、Facebookをメインに広告配信を行っている企業にとっては、便利な選択肢となるでしょう。
3.Meta広告マネージャで広告キャンペーンを作成する
InstagramアカウントやFacebookページからも一部広告を出稿できますが、より詳細な設定や配信結果の細かい分析を行いたい場合は、Meta広告マネージャを活用するのがおすすめです。このツールを使用することで、広告の効果測定や精緻なターゲティングが可能になります。
Meta広告マネージャ(旧Facebook広告マネージャ)
Meta社が提供する広告の作成・出稿・分析などを一元管理できるツールのこと。
広告配信をスムーズに進めるためには、以下の準備が必要です。
- Instagramアカウントを「プロアカウント」に変更
- Meta広告マネージャにInstagramプロアカウントを追加、またはFacebookページとInstagramプロアカウントをリンク
- 支払い方法を設定
- 配信する広告の画像や動画を準備
ここまで準備が整ったら、以下のステップでMeta広告マネージャを操作します。
- 広告マネージャを開き、「作成」を選択
- 広告目的(キャンペーン目的)を選ぶ
- 広告セットの情報を入力(オーディエンス、予算、掲載期間など)
- 「配置」セクションで「手動配置」を選び、「Instagram」を指定
- 広告クリエイティブ(画像・動画・テキスト)を作成・設定
- プレビューで内容を確認し、配信を開始
広告配信結果もMeta広告マネージャで確認可能です。クリック率やコンバージョンなどのデータを分析し、次回の広告運用に役立てられます。
Instagram広告の種類
Instagram広告には以下の4つの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
種類 | 向いている目的 |
---|---|
写真広告 | 写真(画像)によってユーザーをリンク先に誘導 |
動画広告 | 商品の特長紹介 動きと音声で認知拡大 |
カルーセル広告 | 商品販売(一つの商品を紹介) 商品販売(複数商品を紹介) |
コレクション広告 | 商品販売(複数商品を紹介) |
参考:広告ガイド
これらの広告形式は、広告の目的や訴求したい内容によって使い分けることが重要です。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
写真広告

写真広告(画像広告)は、画像を使って商品やサービスの魅力を伝える基本的な広告形式です。特に、広告を見たユーザーをリンク先のWebサイトやアプリに誘導したい場合に適しています。
Instagramのフィード、ストーリーズ、リール、発見タブ、発見ホームといった多彩な配信面で出稿できるため、幅広いターゲットにアプローチできる点が特徴です。視覚的な訴求力を活かして、ユーザーの関心を引きつける効果が期待できるでしょう。
動画広告

動画広告の最大の強みは、「動き」と「音声」を組み合わせて商品の特長やメッセージを強調できること。静止画では伝えきれない魅力を効果的に表現できるため、認知拡大や商品の特長を印象づけたい場合に最適です。
Instagramフィード、ストーリーズ、リール、発見タブなど、複数の配信面に出稿できる点も特徴です。動画は作成済みのものをアップロードするだけでなく、広告マネージャ内の動画作成ツールを利用し、簡単に作成・配信することが可能です。
カルーセル広告

カルーセル広告は、ひとつの広告内に最大10点の画像や動画を表示し、それぞれに別のリンクを設定できるのが特徴です。この形式を利用すれば、複数の商品を一度に紹介することや、1つの商品やサービスをさまざまな角度から訴求することが可能です。
たとえば、商品ごとの特徴やカラーバリエーションを見せたり、複数の商品を比較したりすることで、ユーザーの購買意欲を高められます。また、ストーリー形式で使用すれば、連続的なメッセージを伝えることも可能に。
配信可能な配信面は、Instagramのフィード、ストーリーズ、リール、発見タブ、発見ホームの5つです。
コレクション広告

広告を見るユーザーに合わせて商品カタログ(複数のアイテム)を表示し、購買を促せるのが「コレクション広告」です。Instagramのフィードやストーリーズ、リール、発見タブに配信できます。
ECサイトのようにずらりと商品が並んだ形式で配信できるため、たとえば複数の商品を紹介したい場合には、カルーセル広告よりもコレクション広告のほうが役立つでしょう。広告からECサイトに直接誘導することも可能です。
Instagram広告の配信面
さて、ここまでも触れているとおり、Instagram広告には複数の配信面が存在し、それぞれに適した広告の種類が設定されています。
配信面 | 配信できるフォーマット | 特徴 |
---|---|---|
Instagramフィード | 写真広告 動画広告 カルーセル広告 コレクション広告 | アプリを開いたときに表示される写真や 動画のリストに配信 (いわゆるタイムライン) |
Instagramストーリーズ | 写真広告 動画広告 カルーセル広告 コレクション広告 | 縦型のフルスクリーン広告 オーガニックストーリーズの間で配信 |
Instagramリール | 写真広告 動画広告 カルーセル広告 コレクション広告 | 縦型のフルスクリーン広告 没入感の高い広告 |
Instagram発見ホーム | 写真広告 カルーセル広告 | タイル形式の投稿内に表示 |
Instagram発見タブ | 写真広告 動画広告 カルーセル広告 コレクション広告 | 発見タブ機能の オーガニックコンテンツの間に表示 |
各配信面ごとの特徴について、詳しく見ていきましょう。
Instagramフィード

Instagramフィードは、Instagramアプリを開いた際に表示される写真や動画のリスト、いわゆる「タイムライン」のことです。ここでは、各ユーザーがフォローしているアカウントの投稿の合間に広告が配信されます。
多くのユーザーがInstagramフィードを利用しているため、最初に検討すべき配信面だといえるでしょう。
関連記事:どちらが効果的?Instagram広告の『フィード』と『ストーリーズ』の違い
Instagramストーリーズ

Instagramストーリーズは日常の瞬間をシェアするための機能で、短い動画や画像を配信できます。投稿は24時間で自動的に消去されるため、特に「瞬間的な訴求」に適しています。縦型動画が主流であり、スマートフォンの全画面に表示される仕様が没入感を高める要因といえるでしょう。
画像広告の場合、ユーザーがそのストーリーズをスワイプして終了するまで、または5~16秒間にわたってクリエイティブが表示される仕組みです。
動画広告は、長さが35秒未満であれば動画全編が再生されます。ただし、15秒以上のクリエイティブは複数のストーリーズカードに分割されるケースもあります。1〜3枚のカードが表示された後、「続きを見る」という選択肢が自動で表示され、ユーザーがタップすることで続きが再生される仕様です。
また、コレクション広告では、最大3枚のクリエイティブ(カバー画像とその後に表示される2点の商品画像)で構成されます。これらの広告をタップすると、インスタントエクスペリエンスが表示されるのが特徴です。
インスタントエクスペリエンス
モバイルデバイスでタップすると開いてフルスクリーン表示になる広告フォーマット。エンゲージメントを促し、購買意欲を高めたいときに役立つ。
関連記事:【インスタグラム広告】Instagramストーリーズにも広告が出せる!?
Instagramリール

Instagramリールは、最大90秒の短尺動画を作成・投稿できる機能です。ストーリーズと異なり、リールで投稿した動画は、投稿主が削除しない限り公開され続けます。
リール投稿の合間には画像広告を配信できるほか、オーガニックコンテンツと同様に動画形式で広告を出すことも可能。
コレクション広告では、メインの動画コンテンツの下に、小さい商品画像を横スクロール可能なレイアウトで最大3つ配置できます。この形式は、商品ラインナップの魅力を視覚的に伝えるのに適しています。
Instagram発見ホーム

Instagramのホーム画面下部にある「虫眼鏡マーク」をタップすると、ユーザーの興味関心に基づいて選ばれたコンテンツがタイル形式で一覧表示されます。
この画面が「Instagram発見ホーム」であり、発見グリッドとも呼ばれています。このタイルの中に広告を自然に混ぜ込むことが可能です。
Instagram発見ホームを利用するユーザーは、新しい情報や役に立つコンテンツを積極的に探している傾向があります。そのため、新商品や新サービスの広告と特に相性が良く、効果的な訴求が期待できるでしょう。
Instagram発見タブ
Instagram発見ホームのタイル投稿をクリックすると、Instagramフィード(タイムライン)形式の画面が表示されます。この画面内で配信されるのが「Instagram発見タブ広告」。フィード広告で使用したクリエイティブをそのまま再利用できる点も、発見タブ広告の利点です。
また、Instagram発見タブは、新しい情報や興味深いコンテンツを探しているユーザーにリーチしやすいのが特徴です。そのため、新商品や新サービスのプロモーションに向いている配信面といえるでしょう。
Instagram広告の課金形態
Instagram広告では、主に次の4種類の課金形式が用意されています。
種類 | 課金単価 |
---|---|
CPC | クリック |
CPM | インプレッション |
CPI | インストール |
Thruplay | 完全視聴(15秒以上視聴) |
それぞれの課金形式には特有の特徴があり、目的に応じた選択が重要になります。以下で詳しく解説していきます。
CPC(クリック課金)
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CPC(Cost per Click)は、広告がクリックされた際にのみ費用が発生する課金形式です。外部Webサイトへの誘導を目的とする広告運用で、費用対効果を高めやすいのが特徴です。
一方で、クリックしたユーザーがコンバージョンに至らない場合には、最終的なCPA(顧客獲得単価)が悪化するリスクもあります。広告効果を最大化するためには、クリック後のランディングページ(LP)のクオリティや、ユーザー体験を改善する施策が重要です。
CPA(Cost per AcquisitionまたはCost per Action)
コンバージョン(特定のアクション)の獲得にかかった費用、すなわち顧客獲得単価のこと。
関連記事:Instagram広告のクリック単価の相場は?安く抑える5つの方法もご紹介
CPM(インプレッション課金)
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CPM(Cost Per Mille)は、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する課金形式です。この形式は、低コストで広範囲のユーザーにリーチできるため、ブランド認知の拡大や新商品・サービスの告知などに適しています。
一方で、クリックやコンバージョンなどの具体的な成果がなくても費用が発生する点はデメリットです。目標に応じたクリエイティブの設計や、ターゲティングの精度向上が重要となるでしょう。
CPI(インストール課金)
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CPI(Cost Per Install)は、広告経由でアプリがインストールされたときに費用が発生する課金形式です。この形式は、クリックやインプレッションのみでは費用が発生しないため、スマートフォンアプリの新規ユーザー獲得などにおいて、費用対効果を高めるのに適しています。
ただし、1インストールあたりのコスト相場は約100円〜250円と高めです。そのため、CPIを利用する際は、インストール後のユーザーによる収益やアクティブ率を考慮し、ROI(投資対効果)をしっかり見極めることが重要です。
ThruPlay(再生課金)
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「認知度」や「エンゲージメント」を目的とした動画広告で利用できるのがThruPlayです。この課金形式では、15秒未満の動画は最後まで再生された場合、15秒以上の動画は15秒以上再生された場合にのみ費用が発生します。
15秒以上の動画では、Instagram側が広告が15秒以上再生されるよう最適化してくれるため、視聴者に動画をしっかり届けたい場合に適しています。特に、ブランドメッセージや商品の特徴を確実に伝えたい動画広告に有効でしょう。
Instagram広告の費用相場
Instagram広告の機能や特徴を理解したら、次に気になるのは実際の広告運用にどのくらいの費用がかかるのかという点ではないでしょうか。広告運用に必要な費用の目安や相場感を把握しておくことで、予算計画を立てやすくなります。
では、Instagram広告の費用相場について詳しく見ていきましょう。
自社で運用する場合
記事前半で触れたとおり、Instagram広告を自社で運用する場合、最低100円から出稿できます。しかし、ある程度の効果を期待するなら、月額10万円以上の予算を見込むべきでしょう。
Instagram広告で成果を出すためには、適切な配信目的やオーディエンスの設定が重要です。正しい設定を行えば、広告費を効率的に活用できますが、設定が不十分だと費用が無駄になるリスクも。効果的な運用を行うためには、慎重な計画と運用が求められます。
広告代理店に依頼する場合
Instagram広告の運用を代理店に依頼する場合、広告実費とは別に出稿手数料が発生します。手数料の相場は広告実費の15%~25%程度が一般的。また、初めてInstagram広告を出稿する際には、初期設定費用がかかることもあります。
手数料がかかることを理由に、代理店利用を敬遠する方もいるかもしれません。しかし、Instagram広告で成果を出すためには、各種設定項目の正確な調整が必要不可欠です。さらに、広告配信の結果を分析し、適切なチューニングを継続的に行うことも大切です。
手数料を加味しても、PDCAをしっかり回せることで、自社運用より代理店に依頼したほうが費用対効果が高まるケースは少なくありません。Instagram広告で確実に成果を上げたいと考えている方は、一度代理店に相談してみてください。
なお、アドマーケットのInstagram広告運用料金は下記のとおりです。
初期設定費 | 40,000円 |
毎月の広告実費 | 100,000円~ |
月額広告運用費 | 広告費の20% |
上記料金内で下記すべてのサービスに対応しています。
- 運用のプロによるターゲティング設計
- ローカルビジネスなどにも対応した細かな広告配信設計
- 選任アドバイザーの設置
- 月1回「レポート」と改善計画の詳細説明
無料での配信シミュレーションも可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。
Instagram広告を出稿する目的
広告出稿の手順で少し触れましたが、Instagram広告を出稿する際には、次の「目的」を選択できます。
- 認知拡大
- トラフィック増加
- エンゲージメント向上
- リード獲得
- アプリの宣伝
- 売上アップ
選んだ目的に沿って、Instagramのアルゴリズムが広告を最適化してくれることが特徴です。そのため、上記のような目的がある場合には、Instagram広告を活用することで成果を最大化できる可能性があります。
それぞれの目的について、詳しく見ていきましょう。
認知拡大
認知拡大、すなわち商品やサービスをより多くの人に知ってもらいたい場合、Instagram広告の目的を「認知度」に設定します。
「認知度」を選ぶと、広告を覚えてくれる可能性が高いユーザーに対して、できるだけ多くリーチしてくれるのが特徴です。
起業したばかりの会社や、ローンチ直後の新しい商品・サービスを広く周知させたい場合、潜在顧客へのアプローチとしてInstagram広告を活用してみてください。
トラフィック増加
指定したオンラインサイトへのトラフィック(アクセス)を増やしたい場合にも、Instagram広告は効果的です。
たとえば、FacebookページやInstagramショップ、Webサイト、アプリなどへユーザーを誘導したい場合には、Instagram広告の目的を「トラフィック」に設定します。
オンラインショップでセールを実施しているときや、サービス内容を説明するLP(ランディングページ)への集客を図りたい際、この目的を設定すれば、リンク先にアクセスしやすいユーザーに広告を配信してくれるのが特徴です。
エンゲージメント向上

広告におけるエンゲージメントとは、ユーザーが広告に対して取るアクション(操作や反応)のことを指します。たとえば、広告経由でのコメント送信は、エンゲージメントの代表例です。
Instagram広告の目的を「エンゲージメント」に設定すると、広告やページに対して望ましいアクションをとる可能性が高いユーザーに配信されます。
商品やサービスに興味を持っているユーザーからMessengerを通じて連絡を受けたい場合には、「エンゲージメント」を選択することで効果を高められるでしょう。
リード獲得
先述したメッセージ送信をはじめ、電話やフォーム登録などを通じてリードを獲得したい場合は、Instagram広告の目的を「リード」に設定します。
Instagramを活用して潜在顧客に毎月発行しているメルマガの購読を申し込んでもらいたい場合、この「リード」設定が最適です。
アプリの宣伝
Instagram広告は、アプリの宣伝にも特化して活用できます。
モバイルデバイス利用者にアプリをインストールしてもらうだけでなく、アプリ内で特定のアクションを促すことも可能です。この場合、目的として「アプリの宣伝」を選択します。
潜在顧客にアプリを通じて商品を購入してもらう場合や、新機能を試してもらいたい場合は、「アプリの宣伝」を目的に設定したキャンペーンが効果的です。
売上アップ
広告配信の主たる目的といえば、やはり売上アップでしょう。Instagram広告の目的を「売上」に設定すると、商品やサービスを購入する可能性が高いユーザーをターゲットにできます。
「リード」と似た目的ですが、リードが購入数の最大化を目指すのに対し、「売上」は購入金額を最大化することを重視している点が特徴です。
Instagram広告で成果を出すための3つのコツ
Instagram広告には多種多様な機能がありますが、これらの機能を使いこなすだけでは十分ではありません。成果を最大化するには、次のようなコツも意識することが重要です。
- 多様なクリエイティブでユーザーを引きつける
- 効果的なハッシュタグ戦略を活用する
- PDCAを高速で回し広告運用を最適化する
それぞれのコツについて、詳しく見ていきましょう。
1.多様なクリエイティブでユーザーを引きつける
Instagram広告で各種設定を実施したとしても、広告クリエイティブが優れていなければ、ユーザーの目を引きつけることは難しいでしょう。さらに、同じクリエイティブを繰り返し表示すると、ユーザーに飽きられてしまい、場合によっては嫌悪感を抱かれることもあります。
フリークエンシー
ある期間中に同一ユーザーに同一広告が表示された回数のこと。広告への接触回数ともいえる指標で、一般的にはフリークエンシーが5回以上になると、それ以上の効果は見込めないとされている。
狙った行動を引き出しつつ、フリークエンシーを最適に保つには、多様なクリエイティブを用意することが重要です。動きのある動画や鮮やかな画像など、さまざまな形式を組み合わせてみてください。
2.効果的なハッシュタグ戦略を活用する
各種SNSで利用される「#(ハッシュタグ)」は、Instagram広告でも効果的に活用できます。
通常の投稿では、ハッシュタグをつけることで興味関心の高いユーザーにアプローチできる一方で、広告はオーディエンス設定を通じてターゲットユーザーに配信されるため、ハッシュタグに意味がないと考える方もいるでしょう。
確かに、通常の投稿で期待されるような効果は広告にはありません。しかし、「自社ブランドに関するハッシュタグ」を使用することで、ブランド認知や訴求力を高めることが可能です。
たとえば、ユーザーがハッシュタグをクリックすると、そのハッシュタグに関連する投稿(公式アカウントの投稿やUGC)が表示されます。
UGC(User Generated Content)
ユーザーが自発的に作成したコンテンツのこと。SNSの投稿はもちろん、口コミやレビューなどもUGCの一種。
こうした仕組みを活用し、広告と連動したハッシュタグ戦略を展開すれば、Instagram広告の効果をさらに向上させることができるでしょう。
3.PDCAを高速で回し広告運用を最適化する

多様なクリエイティブを用意し、ハッシュタグ戦略を実行したとしても、実際に広告を配信してみると、期待通りの結果が得られないこともあるでしょう。
しかしInstagram広告では、Meta広告マネージャを利用することで、広告の効果を詳細に分析できます。クリック率やコンバージョン数などのデータをもとに、PDCAを迅速に回して配信設定やクリエイティブを調整することで、成果を最大化できる点が特徴です。
特に、広告の配信結果をもとに改善を繰り返すことは、Instagram広告で成功するための重要なプロセスです。データ分析や設定の最適化が難しい場合には、実績のある代理店に相談し、プロの知見を活用することを検討してみてください。
Instagram広告の運用を任せる広告代理店の選び方
それでは最後に、Instagram広告の運用を任せる代理店の選び方について紹介します。Instagram広告で成果を出すためには、次のポイントを兼ね備えた代理店に相談してみてください。
- Instagram広告の実績が多い
- 事前にシミュレーションしてくれる
- 戦略設計まで任せられる
- クリエイティブ制作にも対応している
- 運用改善にも取り組んでくれる
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
Instagram広告の実績が多い
運用経験が多い代理店は、さまざまな業界・業種に対応したノウハウを蓄積しており、より的確なアドバイスや施策を提案してくれるでしょう。特に、自社と似た業種やビジネスモデルでの運用実績がある場合、その経験をもとにした具体的な改善案や効果的な戦略が期待できます。
契約を検討する際には、いきなり依頼を決めるのではなく、代理店の運用事例や成果を必ず確認してみてください。
アドマーケットはSNS広告全般を運用しており、Instagram広告でも数多くの運用実績があるため、安心してご依頼いただけます。
事前にシミュレーションしてくれる
Instagram広告をはじめて運用する際、「どのくらいの広告費用をかければ、どの程度の成果が得られるのか」について不安を抱える方も多いでしょう。このような疑問を解消するには、事前に広告効果のシミュレーションを提供してくれる代理店を選ぶことがおすすめです。
アドマーケットでは、広告費用の見積もりや期待される成果をシミュレーションし、具体的な運用プランを無料でご提案しています。初めての方でも安心してInstagram広告に取り組んでいただける環境をご用意しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
戦略設計まで任せられる

Instagram広告の費用対効果を最大限に高めるには、包括的なプロモーション戦略の中で、出稿目的や目標を明確にすることが重要です。さらに、他媒体でも広告を運用している場合には、適切な予算配分を検討する必要があります。
こうした戦略設計を代理店に任せることで、Instagram広告だけでなく全体的な広告運用のコストパフォーマンスを高められます。アドマーケットでは、運用計画書の作成を含め、戦略設計フェーズから丁寧に対応し、貴社の目標達成をサポートします。
クリエイティブ制作にも対応している
Instagram広告でユーザーを引きつける鍵は、やはり「広告クリエイティブ」の質です。編集ソフトを使って簡易的な画像や動画を自社で制作することも可能ですが、魅力的なクリエイティブを作り上げるためには、プロのデザイナーや映像クリエイターの力が必要です。
広告戦略に沿った魅力的な画像や動画を準備するためには、クリエイティブ制作にも対応している代理店に依頼するのがおすすめです。アドマーケットでは、グラフィックや映像制作の専門部署があるため、ハイクオリティな素材制作が可能。クリエイティブ制作から広告運用まで、一貫してお任せいただけます。
運用改善にも取り組んでくれる
繰り返しになりますが、Instagram広告で成果を出すには、配信結果をもとにPDCAを回し続けることが重要です。多くの代理店が運用改善に対応しているものの、そのサポート内容や改善提案の質には違いがあるため、依頼前に確認することをおすすめします。
アドマーケットでは、選任の「運用アドバイザー」が運用結果レポートを基に、月1回の改善計画をご提案。クライアント企業はこの解析データをもとに、次月の施策や予算配分を効果的に決定できるため、広告運用の成果を最大限に引き上げられる点が特徴です。
まとめ
Instagram広告を出稿する方法には、「Instagramから直接広告を作成する」「Facebookページから広告を作成する」「Meta広告マネージャで広告キャンペーンを作成する」の3通りがあります。
この記事で紹介したとおり、Instagram広告で成果を出すためには、配信結果を分析して運用改善を繰り返すことが重要に。これを効率的に行うためには、配信データを活用しやすい「Meta広告マネージャ」を利用する方法がもっともおすすめです。
しかし、「Meta広告マネージャ」を活用するためには、Instagramアカウントのプロアカウント化や支払い方法の登録など、いくつかの事前準備が必要です。また、広告設定も一度慣れてしまえば便利ですが、初めての方には複雑に感じられることもあります。
アドマーケットでは、Instagram広告の初期設定や運用サポートをご提供。初めての運用で不安がある方も、効率的に成果を上げることが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
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