COLUMNコラム
YouTube / 動画広告
【基礎編】今さら聞けない!YouTube広告の入札から課金までの仕組み[動画広告運用代行 Vol.2]
2018年10月 2日

第1回目では基礎知識としてYouTube広告3種類の特徴とメリットを解説をしました。
ではYouTubeで動画広告の出稿を検討中の方、実際に出稿された動画広告はどのように配信されるのか、きちんと理解できているでしょうか。広告が配信される際の入札の仕組みは?入札単価はどのように確定するのか?今回は、今さら聞けないYouTube動画広告の仕組みの基本をお伝えします。
入札から費用発生までの流れ
- 配信される広告はオークションで決まる
- 課金条件を満たして初めて費用が発生する
[配信される広告はオークションで決まる]
Web広告では基本的にオークション形式で配信される広告が決まります。オークションと言っても、広告配信のタイミング毎にGoogle広告側にて全て自動で、且つ一瞬で行われます。例えば同じ広告枠向けに同じターゲティング設定でA社とB社が動画広告を出稿しているとします。その際、広告の配信を巡ってオークションによる競りが発生します。オークションでは、各広告の上限配信単価が比較されます。
※正しくは広告ランク・品質スコアも加味されますが、ここではそれらの条件も全て同じとします。
[入札単価の決まる仕組み]
例えば、A社の上限配信単価が100円、B社が80円の場合で考えてみましょう。当然高い上限単価を提示しているA社の広告が競りに勝利し、配信されます。この際、A社が支払う広告単価はB社の上限単価よりも\1だけ高い81円となります。ですので、上限単価を100円に設定しているからと言って、毎回100円が消費される訳ではありません。
[課金条件を満たして初めて費用が発生する]
上記でA社は81円で広告配信する権利を獲得しました。これで動画広告がユーザーに配信されることが決まったのですが、入札しただけではまだ費用は発生していません。広告費が発生するタイミングは、入札戦略で設定された課金条件を満たした時です。入札戦略のパターンは以下の2通りです。
・上限広告視聴単価
30秒間の視聴/視聴完了/見出し等クリック時に課金
・上限インプレッション単価
1,000回広告表示される度に課金
仮にA社が入札戦略を上限広告視聴単価に設定していたとすれば、広告が配信された後、30秒間視聴される/全て視聴される/見出し等がクリックされるまで費用は発生しません。例えば5秒でスキップされたのであれば、わずかに表示はされましたが、費用は発生しないのです。
仕組みがわかれば対処法が分かる
さて、入札から費用が発生するまでの仕組みを理解することは非常に重要です。例えば広告の配信設定を改善したい場合に、これを理解していればどのように手を加えれば良いか、自ずと分かるようになります。
[例1]
問題)表示回数が思ったように伸びない。
原因)広告枠を入札出来ていない為、広告が露出していない。
解決策)クリック単価を上げる。
[例2]
問題)1日の予算を午前中には全て消化してしまう。
原因)上限単価が高すぎるため、あらゆる広告配信のタイミングで意図せず競り勝ってしまっている。
解決策)上限クリック単価を下げ、広告配信の頻度をあえて絞る。
まとめ
今回はYouTube動画広告の入札から課金までの仕組みをご紹介しましたが、Web広告はGoogleに限らず、多くがこの方式を採用しています。今回の内容が理解できれば、リスティング広告やディスプレイ広告にも応用がきくので、是非マスターして下さいね。
▶次回は動画広告の効果測定に重要な指標についてご紹介します。