拡張CPCについて
2013年11月15日
こんにちは!
Google研究所助手2号のちゃげです。
これまでAdWordsの運営方法についてお話しさせていただいてきましたが、その「目的」は企業によってさまざま。
まとめると下の3つとなります。
●コンバージョン重視:「サイトへの登録や商品購入をして欲しい」など
●インプレッション(表示回数)重視:「とにかくお客様の目に触れる環境を作って知名度を上げたい」など
●クリック重視:「サイトへ誘導したい」など
前回いけちゃん先輩から「コンバージョンオプティマイザー」についての説明がありましたが、これはコンバージョンを重視した運営を行う際に有効な機能です。
今回はクリックを重視、そして費用対効果を重視した運営に有効な機能である、「拡張CPC」なるものについてお話しさせていただきます!
■拡張CPCについて
まず、拡張CPC(eCPC)とは?ということですよね。
拡張CPC(eCPC)とは、コンバージョンにつながる可能性が高いときに、自動的に入札単価を引き上げ、コンバージョンにつながる可能性が低いと思われるときには、自動で入札単価を引き下げる機能です。
★ちょっとおさらい★
ご存知の方も多いかと思いますが、CPCとはCost Per Clickの略。
つまり「クリック単価」のことです。
■拡張CPCについてもう少し詳しく!
高いコンバージョン率が望める場合は最大 30% まで入札単価を高く、コンバージョンが期待できない場合は最大限まで入札単価を低くしてくれます。
これにより、広告予算を効果的に活用することが可能になります。
調整には、過去の履歴、マッチタイプ、検索クエリに対するパフォーマンス、ユーザーの地域、ブラウザ、言語、広告が表示される時間帯などのデータが用いられます。
さまざまな要因を考慮しながら手動で単価調整するのは限界がありますので、拡張CPCをうまく活用できると便利ですね!
■具体的な例で見る拡張CPC
サイトで靴を販売していて、上限クリック単価を 100 円に設定して、拡張 CPC を有効にしているとします。
サイトで靴が購入される可能性の高い場合、入札単価が 130 円(上限クリック単価 100 円の 30%↑)に引き上げられます。
こうやって見てみると、「コンバージョンオプティマイザー」とそっくり?と混乱してきそうですね...
では、拡張CPCの機能についてもう少し詳しい説明と、「コンバージョンオプティマイザー」との違い見てみましょう。
■拡張CPCとコンバージョンオプティマイザーの違い
拡張CPCとコンバージョンオプティマイザー、どちらもコンバージョンを増やす効果があります。
しかし、拡張 CPC では設定した上限クリック単価の 30% を超えない範囲で入札単価が調整されるものです。
これに対して、コンバージョンオプティマイザーは、コンバージョン単価を基準に自動で調整が行われます。
つまり...
拡張 CPC には、ある程度自分で管理できるという安心感があります。
■拡張CPCの使い方
この機能を使ってみたい!という方のために、設定の方法をご紹介いたします!
①[キャンペーン] タブで、対象となるキャンペーンの名前をクリックします。
②下の画像の赤枠部分、[設定] タブをクリックします。
③下の画像の赤枠部分、[単価設定と予算] セクションで、[単価設定オプション] の横にある [編集] をクリックします。
すると、下のような画面が出てきます。
④この選択画面の、[拡張 CPCを有効にする]チェックボックスをオンにします。
★最後に確認&注意★
●検索ネットワーク、ディスプレイネットワーク、どちらでも使うことができます。
●拡張 CPC を使用していても、上限クリック単価は変更可能です。
●自動入札で拡張 CPC を使用するときは、通常の自動入札での入札価格の決定後に適応されます。
●コンバージョントラッキングの設定が必要です。
今日はここまでです!
ではまた次回、お会いしましょう♪