2026.10.30

SEO対策

AEO対策とは?SEOとの違いやAIに引用されるやり方を解説

AEO対策とは?AIに引用されるやり方を解説

AEO対策は、検索エンジンやAIが返す回答の中で、自社のページが情報源として引用されることを目指す取り組みです。AIOやLLMOと重なる部分も多いものの、AEOが焦点を当てるのは「質問への回答」。どの質問に、どのような形で答えるかが対策の中心です。

この記事では、SEO・LLMOコンサルティングを支援するAdMarketが企業のWeb担当者に向け、AEO対策の意味とSEOとの違い、そして検索エンジンやAIの回答で自社のページが引用されるためのやり方を解説します。当社サイトのSearch Consoleデータを使った実例もあわせてご紹介します。

AEO対策とは

AEO対策は、SEOと対立するものではありません。Googleは、生成AI機能に向けた最適化でもSEOのベストプラクティスが引き続き有効だとしており、AEOはSEOの延長に位置づけられます。こちらでは、以下の3点を順に見ていきましょう。

  • AEO(Answer Engine Optimization)の意味
  • AEOとSEO・AIO・LLMOの違い
  • AEOに対するGoogleの見解

定義と位置づけを押さえておけば、後半で紹介するやり方の中で何を優先すべきかも判断しやすくなります。

AEO(Answer Engine Optimization)の意味

AEOが対象とする4つの回答枠。いずれもページ一覧ではなく答えそのものを返す

AEOとは、Answer Engine Optimizationの略称で、日本語では「回答エンジン最適化」と訳されます。回答エンジンとは、ユーザーの質問に対してページの一覧ではなく、答えそのものを返す仕組みのこと。その答えの中で自社の情報が採用・引用される状態を目指すのが、AEOです。

AEOの対象になる主な回答の表示枠(以下、回答枠)は、以下の4つです。

  • 検索結果の上位に、ページの一部を抜き出して表示される強調スニペット
  • 関連する質問と回答を並べる「他の人はこちらも質問」
  • GoogleのAIによる概要(AI Overviews)・AIモード
  • ChatGPT・Gemini・Perplexityなどの対話型AI

いずれも、ページの一覧ではなく答えそのものを示す点が共通しています。

出典:強調スニペットについて
出典:AI 機能とウェブサイト

AEOとSEO・AIO・LLMOの違い

AEO・AIO・LLMO・GEOの対象範囲の関係。AEOが最も広く、強調スニペットなども含む

AEOとSEOの違いは、目標の置き方にあります。SEOが目指すのは、検索結果の一覧で上位に表示され、ページへの訪問を増やすこと。一方のAEOは、検索エンジンやAIが返す回答の中で、自社の情報が示されることを直接の目標にします。とはいえ、回答に表示されるだけでは事業の成果にはつながりません。訪問や問い合わせにつなげる必要がある点は、SEOと同じです。

また、AEOと似た言葉にAIO・LLMO・GEOがあります。いずれも業界で統一された定義はないため、この記事では、最適化する対象の違いで以下のように使い分けます。

用語正式名称最適化する対象
AEOAnswer Engine Optimization質問に答えを返す仕組み全般
(強調スニペット、AIによる概要など)
AIOAI Optimization(AI最適化)AIが返す回答全般
(AIによる概要、AIモード、ChatGPTなど)
LLMOLarge Language Model Optimization大規模言語モデルを使った対話型AI
(ChatGPT、Claudeなど)
GEOGenerative Engine Optimization生成AIを使った検索サービス
(AIによる概要、Perplexityなど)

名称は異なりますが、質問への答えを明確に書き、その根拠を示すという点は共通しています。

4つの用語の違いは、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:LLMOとは?SEOとの違いから対策方法・効果測定までわかりやすく解説

Googleは生成AI検索でもSEOが有効としている

回答枠への採用は、インデックス登録と通常の検索での評価が土台になる

Googleは、2026年5月に公開した生成AI機能向けの公式ガイドで、回答エンジン最適化(AEO)や生成エンジン最適化(GEO)という用語に触れ、インターネット上で紹介されているAEO・GEO向けの手法(ハック)の多くは効果がないと明記しました。同じガイドによると、AIによる概要などの生成AI機能は、通常の検索と同じ順位付けや品質評価の仕組みが土台になっています。

さらに、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の技術要件もありません。Googleが条件として示しているのは、ページがインデックスに登録され、Google検索でスニペットを表示できる状態であることだけです。つまり、通常の検索で評価されていないページは、回答枠の候補にも入りにくいと考えられます。AEO対策でも、SEOの基本がそのまま土台になるということです。

なお、構造化データで実装していたよくある質問(FAQ)のリッチリザルトは、2026年5月7日以降、Google検索に表示されなくなりました。AEO対策として紹介されることの多いFAQのマークアップも、今では追加するだけで検索結果の見え方が変わるものではありません。

出典:Google 検索における生成 AI 機能に向けた最適化のための Google ガイド
出典:AI 機能とウェブサイト
出典:Google 検索セントラル ドキュメントの更新履歴・最新情報一覧

Googleが不要と明言している施策は、以下の記事にまとめています。

関連記事:AIO(AI検索最適化)とは?SEOとの違いと今すべきAIO対策・費用を解説

AEO対策のやり方4ステップ

AEO対策の4ステップ。疑問の洗い出し、回答枠の決定、答えの形の決定、根拠の配置

AEO対策は、以下の4つの手順で進めます。

  1. ユーザーの疑問を洗い出す
  2. 質問ごとに表示される回答枠を確認し、狙う枠を決める
  3. 質問の種類に合わせて答えの形を決める
  4. 答えの直後に根拠を置く

各ステップで何を決めるのかを、順を追って見ていきましょう。

1.ユーザーの疑問を洗い出す

最初に取り組むのは、ユーザーがどのような疑問を持って検索しているかの洗い出しです。主な調べ方には、以下の4つがあります。

  • Search Consoleの検索クエリ
  • 検索結果に表示される「他の人はこちらも質問」
  • サジェスト・関連キーワード
  • 営業やサポートに実際に寄せられた質問

なかでも、自社サイトが実際に表示された検索語句を、表示回数やクリック数とあわせて確認できるのがSearch Consoleの検索クエリです。

使い方は、検索パフォーマンスのレポートで「検索キーワード」のフィルタから「カスタム(正規表現)」を選び、「正規表現に一致」の欄に語を「|」でつないで入力するだけ。これで、指定した語を含むクエリだけを抽出できます。

Search Consoleの検索キーワードフィルタで正規表現を入力した画面
抽出したい質問検索している人の段階
(目安)
Search Consoleのフィルタに
入れる文字列
定義・方法・違い・理由を問う質問情報収集の段階
(潜在層に近い)
とは|方法|やり方|違い|なぜ|どっち
金額・比較・検討の段階の質問比較・検討の段階
(顕在層に近い)
いくら|費用|相場|比較|おすすめ
可否を問う質問自社に当てはまるかを確かめる段階
(顕在層に近い)
できる|必要
文章の形で検索された質問
(例:〜ですか?)
内容によってさまざまですか|ますか|教えて

表の「検索している人の段階」は、質問の語から読み取れる目安です。文字列は「|」でつなげば1つのフィルタにまとめて入力でき、質問型の検索の全体量を見たいときはまとめて、どの種類の質問が多いかを見たいときは種類ごとに分けて入力します。

注意点は2つあります。1つ目は、指定した語を含むクエリはすべて抽出されるため、質問ではないクエリを目視で除く必要があることです。2つ目は割合の出し方で、Search Consoleのグラフ上部に表示される合計値は、フィルタをかけない状態では匿名化されたクエリの分を含むということです。クエリで絞り込むとその分が含まれなくなるため、質問型の検索がクリック全体の何%かを出すときは、フィルタなしの合計ではなく、正規表現「.*」で絞り込んだ合計(同じく匿名化されたクエリを除いた値)を分母にすると、条件をそろえて比べられます。

質問型の割合は、匿名化されたクエリを除いた「.*」の合計を分母にする

出典:Search Console の正規表現フィルタの更新とヒント
出典:検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定

匿名化されたクエリ

Search Consoleでは、検索したユーザーのプライバシーを保護するため、一部のクエリはフィルタの有無にかかわらずクエリの一覧に表示されません。これらは匿名化されたクエリと呼ばれます。匿名化されたクエリの表示回数やクリック数は、フィルタをかけない状態ではグラフ上部の合計値に含まれますが、クエリで絞り込むと含まれなくなります。

なお、Search Consoleで抽出できる質問の件数はサイトによってさまざまで、解説記事の少ないサイトでは数件にとどまることも考えられます。その場合は、主要なキーワードを実際に検索して「他の人はこちらも質問」に並ぶ質問を書き出したり、キーワードツールでサジェストを一覧にしたりして、ユーザーの疑問を洗い出しましょう。

サジェストや関連キーワードの洗い出し方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:SEOキーワード選定のやり方7ステップ|選び方のコツとおすすめツールを解説

2.質問ごとに表示される回答枠を確認し、狙う枠を決める

次に、洗い出した質問を実際に検索し、AIによる概要や「他の人はこちらも質問」、強調スニペットが表示されているか、自社のページが引用されているかを記録します。対話型AIにも同じ質問を入力し、回答の中で自社のページが情報源として示されるかを確かめておきましょう。

確認の際に気をつけたいのが、検索履歴やログイン状態の影響です。Googleで検索するときは、その影響をできるだけ減らすためにシークレットウィンドウなどを使い、対話型AIでは過去の会話を記憶する機能をオフにした状態で質問します。また、AIによる概要とAIモードでは表示される回答やリンクが異なる場合があるため、日付・利用したサービス・質問文をそろえて記録することが前提になります。

なお、AIの回答で社名がおすすめとして挙がるかどうかは、自社ページの書き方だけでは決まりません。第三者サイトでの紹介など、サイト外の情報も影響すると考えられます。この記事で扱うのは、ページが回答の情報源として引用されるための対策です。

回答枠ごとの違いは、回答の作られ方にあります。それぞれの作られ方は、以下のとおりです。

回答枠回答の作られ方
強調スニペット1つのページの一部を抜き出して表示する
他の人はこちらも質問質問ごとに、強調スニペットと同じ形で
ページの一部を表示する
AIによる概要・AIモード複数のサブトピックや情報源を検索し、
関連する複数のページをもとに回答を組み立てる
強調スニペットは1ページから切り出し、AIによる概要は複数ページから回答を組み立てる

この違いから、1ページの一部を切り出す回答枠では該当する段落の書き方が、複数ページをまとめる回答枠ではページ全体の内容が影響すると考えられます。Googleは回答枠ごとの対策を示していないため、この見直しの対象は、回答の作られ方から考えた目安になります。

出典:強調スニペットについて
出典:AI 機能とウェブサイト

3.質問の種類に合わせて答えの形を決める

狙う回答枠が決まったら、次は質問の種類ごとに答えの形を決めます。基本は、見出しでその段落が何について答えるのかをはっきり示し、見出しの直下で答えること。質問の種類ごとに適した答えの形は、以下のとおりです。

質問の種類例答えの形
定義〜とは1〜2文で言い切ってから補足する
手順〜のやり方番号付きのリストで順に示す
比較〜の違い、どっち表で並べ、選ぶ条件を添える
費用・条件〜はいくら、相場数値と前提条件をセットで示す
可否〜できる、必要可否を先に答え、条件を続ける

答えの形が読み手の知りたいことに合っていないと、該当する内容が書かれていても、読み手にもAIにも答えとして伝わりにくくなります。例えば「AとBの違い」を知りたい人に向けて文章だけで説明すると、何を基準に比べればよいのかが読み取りにくくなります。表で並べたうえで、どちらを選ぶかの条件を添えるのが、比較の答えとして伝わりやすい形です。

見出しで内容を区切り、その下で答える構成は、通常のSEOでも推奨されているものです。Googleも段落やセクションで構成され、明確な見出しが付いたページを推奨しています。

出典:Google 検索における生成 AI 機能に向けた最適化のための Google ガイド

4.答えの直後に根拠を置く

答えのすぐ後には、その根拠を置きます。根拠の種類ごとの置き方は以下のとおりです。

  • 数値には、調査期間と集計条件を添える
  • 公的機関や公式ドキュメントに基づく主張には、出典名とリンクを示す
  • 自社の判断基準には、実際に対応した事例を添える

根拠が答えから離れた箇所にあると、どの主張を裏付けているのかが読み手に伝わりにくくなります。

結論と根拠の配置の比較。見出しの直下に結論、その直後に根拠を置くと伝わりやすい

Googleがコンテンツを評価する観点として挙げているのが、独自の情報や分析を含むかどうか。自社で調べた数値や対応事例を答えのすぐ後に置けば、その答えが独自の情報に基づくことが伝わります。

出典:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成

根拠の示し方を含め、Googleが重視する信頼性の考え方(E-E-A-T)は、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:E-E-A-Tとは?SEOにおけるGoogleの評価基準と13の対策を解説

【実例】Search Consoleで見えたAEOの優先順位

ここからは、ステップ1・2の手順を当社サイトで実際に試した結果をご紹介します。対象は当社サイトのSearch Consoleで、期間は2026年7月24日〜10月23日のウェブ検索です。回答枠の表示状況は、Ahrefs(検索順位や被リンク、検索結果に表示される機能などを調べられるSEOツール)の検索結果データ(2026年10月26日取得)で確認しました。なお、ここでは疑問・比較検討・可否を表す語を含む検索を「質問型の検索」と呼びます。見えてきたのは、以下の3点です。

  • クリックの約2割が質問型の検索だった
  • 多くの質問でAIによる概要が表示されていた
  • 質問型の検索の約1割はAIへの依頼文のような文章だった

いずれも当社サイト1つの結果で、調べたクエリもSEOやSNSなどマーケティング領域のものに限られます。業種やキーワードによって結果は異なる可能性があるため、自社の質問で確かめることが前提です。

クリックの約2割が質問型の検索だった

まずは、ステップ1の正規表現でクエリを絞り込み、匿名化されたクエリを除いた合計に占める割合を出しました。結果は以下の表のとおりです。

クエリの種類匿名化を除いたクリック数に
占める割合
匿名化を除いた表示回数に
占める割合
疑問型
(とは・方法・違いなど6語)
18.4%13.8%
比較検討型
(いくら・費用・相場・比較・おすすめ)
3.4%4.0%
可否型
(できる・必要)
0.1%0.5%

(当社サイト・ウェブ検索・2026年7月24日〜10月23日)

3種類を合わせると、Google検索から当社サイトへのクリック(匿名化されたクエリを除く)の21.8%にあたります(複数の種類に当てはまるクエリを含むため上限値)。つまり、クリックの約2割が、何かを知りたい・比べたいという質問の形で検索されていたことになります。

ただし、匿名化されたクエリの分も含むサイト全体のクリック数を分母にすると、割合は約8%まで下がります。分母に匿名化されたクエリを含めるかどうかで割合が大きく変わる点には、注意が必要です。

多くの質問でAIによる概要が表示されていた

続いて、抽出したクエリのうち表示回数の多い上位20件について、検索結果に表示される回答枠をAhrefsで確認しました。

回答枠表示されていたクエリ数
AIによる概要18件
他の人はこちらも質問18件
強調スニペット0件
検索結果のデータを取得できなかったクエリ2件

(当社サイトの表示回数上位20クエリ・Ahrefs 2026年10月26日取得)

対象には、SEOの基本用語や手順を問うクエリが並びます。データを取得できた18件では、すべてでAIによる概要と「他の人はこちらも質問」が表示されていました。一方、強調スニペットは現在もGoogle検索の機能として提供されているものの、今回調べた範囲では1件も表示されていません。

この結果から、当社が扱う領域では、強調スニペットよりもAIによる概要と「他の人はこちらも質問」を優先して見直すべきと判断しました。具体的には、AIによる概要が表示されている質問ではページ全体の内容と独自の情報を、「他の人はこちらも質問」に並ぶ質問では該当する見出しの直下で端的に答えられているかを見直すことが、最初の一歩になると考えています。

ただし、Ahrefsが検索結果を取得した日はクエリごとに異なり、件数も20件と限られます。

出典:強調スニペットについて

AIによる概要(AI Overviews)の仕組みや表示のされ方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:AI Overviewsとは?仕組みやSGEとの違い、SEOへの影響を解説

質問型の検索の約1割はAIへの依頼文のような文章だった

最後に、抽出したクエリを、単語を並べた検索か、文章で書かれた検索かで分けてみました。ここでは、単語を並べた検索(例:seo対策 費用)をキーワード型、文章の形の検索(例:seo対策は月々いくらかかりますか?)を対話文型と呼びます。

クエリの形件数件数に占める割合表示回数に占める
割合
平均文字数
キーワード型877件87.7%97.5%11.0
対話文型123件12.3%2.5%31.0

(ステップ1の正規表現に一致し、エクスポートできた1,000件・2026年7月24日〜10月23日)

対話文型は件数の約1割を占めていたものの、期間中のクリックは1件もありませんでした。なかには、AEO・LLMO対策の相談先を、予算などの条件付きで5社挙げるよう求める文章など、AIへの依頼文とみられるものも含まれています。

では、こうした文章の形の検索はどこから来ているのか。Googleは、AIモードなどのAI機能での表示も、Search Consoleの通常の検索パフォーマンスレポート(検索タイプ「ウェブ」)に含めるとしています。そのため、AIモードで入力された質問が含まれている可能性があります。一方で、AIでの言及状況を調べる計測ツールが自動で検索したものである可能性もあり、レポートからはどちらかを判別できません。

このように、文章の形の検索がすでにクエリに現れているサイトもあります。質問を洗い出す際は、単語の組み合わせだけでなく、文章の形の検索も対象に含めることをおすすめします。

出典:AI 機能とウェブサイト

AEO対策でよくある3つの失敗

AEO対策でよくある失敗は、以下の3つです。

  • 狙う回答枠を決めずに書き方だけを変えている
  • 答えが本文の後半や画像の中に埋もれている
  • 回答の内容と着地ページが食い違っている

いずれも、やり方の手順を一部飛ばしたり、回答に採用された後の流れを考えていなかったりすることで起こります。

狙う回答枠を決めずに書き方だけを変えている

よくあるのは、対象の質問を検索したときにどの回答枠が表示されるかを確かめないまま、答えを短くまとめることだけに注力したリライトを進めてしまうケースです。ステップ2で触れたとおり、回答枠によって見直す対象は異なります。短い答えが向いているのは主に強調スニペットや「他の人はこちらも質問」で、AIによる概要が表示される質問では、答えを短くするだけでは不十分な可能性があります。

狙う回答枠と書き方が合っていなければ、リライトにかけた工数に見合う効果は得にくくなるため、リライトの前に、対象の質問で表示される回答枠を確かめることが重要です。

答えが本文の後半や画像の中に埋もれている

見出しで答える内容を示していても、結論が段落の最後にあったり、数値が画像化された図や表の中にしかなかったりすると、答えは見つけにくくなります。

Googleは、AI機能に関するベストプラクティスとして、重要なコンテンツをテキスト形式で提示することを挙げています。答えは見出しの直下に結論から書き、数値は画像ではなくHTMLのテキストや表で示すことが基本です。

出典:AI 機能とウェブサイト

回答の内容と着地ページが食い違っている

回答枠に採用されても、クリックした先のページが回答の内容と食い違っていれば、読者の離脱につながるおそれがあります。例えば、AIの回答で「少額から始められる支援」として紹介されたのに、着地したページの冒頭は大型案件の事例ばかり、といったケースです。

AIの回答内容と着地ページのファーストビューが食い違い、離脱につながる例

回答に採用された内容と、着地ページのファーストビューや問い合わせへの導線をそろえることで、回答から問い合わせまでの流れがつながります。AEO対策は回答に採用されたところで終わりではなく、その後の流れまで含めて設計することが求められるため、回答枠を狙うページを決めた段階で、着地ページのファーストビューや問い合わせへの導線もあわせて見直しましょう。

AEO対策の効果を測る方法

AEO対策の効果測定。回答枠への採用と、訪問・問い合わせの成果を分けて記録する

AEO対策の成果は、まず回答枠に採用されたかどうかで測ります。そのうえで、採用が事業の成果につながっているかを確かめるため、AIサービス経由の訪問と問い合わせもあわせて確認します。何がどうなれば成果と判断するかも、あらかじめ決めておきましょう。

確認すること方法成果と判断する目安注意点
回答枠の獲得Ahrefsなどの順位計測ツールで、対象キーワードの検索結果に表示される機能を確認する。手動で検索して確かめる強調スニペット・他の人はこちらも質問・AIによる概要に、自社のページが表示・引用される質問の数が増えるツールが検索結果を取得した日と、実際の表示が異なる場合がある
AIによる概要・AIモードでの表示Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートAIによる概要やAIモードでの表示回数が増える2026年6月の提供開始時点では一部のサイトのみが対象で、使えない場合がある
対話型AIでの引用同じ質問を定期的に入力して記録する自社のページが情報源として示される回数が増える記録の条件をそろえるため、日付と質問文を固定する
AIサービス経由の訪問と問い合わせGA4で、参照元がAIサービスのセッションと、そのキーイベント(問い合わせ)を確認する訪問数と問い合わせ数が増える回答を見た後に社名で検索して訪れた場合は参照元がAIサービスにならないため、問い合わせ時の聞き取りで補う

回答枠の獲得と問い合わせを分けて記録しておけば、回答に採用されたことが成果につながったかを後から検証できます。

出典:生成 AI パフォーマンス レポート(検索)

AEO対策に関するよくある質問

AEO対策について、相談の際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

SEO対策とAEO対策はどちらを先に行うべきですか?

SEO対策を先に進めることをおすすめします。Google検索の回答枠(強調スニペットやAIによる概要など)の対象になるのは、インデックスに登録され、スニペットを表示できるページです。AIによる概要も通常の検索ランキングを基盤にしているため、検索で評価されていないページは回答枠の候補にも入りにくいと考えられます。上位表示がまだないページであれば、答えの書き方より先に、検索で評価される土台を整えましょう。

SEOの基本的な進め方は、以下の記事で紹介しています。

関連記事:SEOとは?初心者がまずやるべき対策をわかりやすく解説【2026年最新版】

既存記事のリライトでもAEO対策はできますか?

できます。洗い出した質問に合わせて既存の見出しを見直し、直下の答えを質問の種類に合った形に書き直すのが効率的です。新しい記事を作ると、既存の記事と同じ質問に答えるページが重複するおそれがありますが、既存記事を直す方法なら重複を避けやすくなります。

リライトの進め方は、以下の記事にまとめています。

関連記事:SEOリライトとは?効果的なやり方と記事の選び方・コツを解説

AIへの依頼文のような長い質問にも対策が必要ですか?

長い質問ごとに、ページや見出し、FAQの項目を増やす必要はありません。長い質問は、いくつかの短い質問に分けて考えることができます。

例えば「予算が少なくても相談できるAEO対策の会社を教えて」という質問も、分けてみれば「AEO対策の費用」「少額から依頼できるか」「会社の選び方」という短い質問の組み合わせです。長い質問ごとに見出しを増やすのではなく、これらの短い質問に答える見出しが既存のページにあるかを確認しましょう。

Googleによると、AIによる概要などは、関連する複数のサブトピックを検索して回答を組み立てる仕組みです。1つのページにある複数のトピックも理解できるため、AI向けにページを分ける必要はありません。なお、ユーザーが検索する可能性のあるすべてのバリエーションに合わせてページを大量に作る手法は、ランキングや生成AIの回答の操作が主な目的であれば、スパムに関するポリシーに違反するとされています。

出典:Google 検索における生成 AI 機能に向けた最適化のための Google ガイド
出典:AI 機能とウェブサイト

AEO対策に専用のツールは必要ですか?

AEO対策を始める段階では、専用のツールがなくても進められます。Google検索の回答枠は手動での検索とSearch Consoleで、対話型AIは同じ質問を定期的に入力して記録する方法で確認できます。対象の質問数や確認するAIサービスが増え、手動で追いきれなくなった段階で、ツールの導入を検討すれば十分です。

AEO対策は何から始めればよいですか?

まずは、自社のSearch Consoleで質問型の検索を抽出し、表示回数の多い質問から数件を選んで、回答枠の表示状況を確かめることから始めましょう。新しいページを作る前に、既存のページでその質問に答えられているかを確認することが出発点です。手順はこの記事のステップ1・2で紹介したとおりで、特別なツールは必要ありません。

まとめ

AEO対策は、強調スニペットやAIによる概要、対話型AIといった回答枠に自社の情報を載せるための取り組みで、SEOの延長に位置づけられます。要点は以下の3つです。

  • Googleは回答枠に表示されるための追加の要件を設けておらず、インデックス登録とスニペットの表示ができることが条件になる
  • 狙う回答枠によって、見直す対象が段落単位かページ全体かが変わると考えられる
  • 質問の洗い出し、回答枠の確認、答えの形の決定、根拠の提示の順に進め、回答枠の獲得と問い合わせを分けて測る

当社サイトで調べた範囲では、クリックの約2割が質問型の検索で、多くの質問でAIによる概要と「他の人はこちらも質問」が表示されていました。まずはお使いのSearch Consoleで質問型の検索を抽出し、どの回答枠が表示されているかを確かめるところから着手するのがおすすめです。

SEO・LLMO対策代行会社のAdMarketでは、検索で評価される土台づくりとなる基本のSEOから、AIの回答に引用されるための対策(LLMO・AIO/GEO対策)まで、データ分析に基づいて一貫して支援しています。施策の提案から、記事のリライトやWebサイトの改修まで、ワンストップで対応できるのも特長です。AEO対策の進め方に迷った際は、お気軽にご相談ください。

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