2026.09.25

SEO対策

内部リンクとは?SEO効果を高める貼り方・設計のコツを解説

内部リンクとは?SEO効果を高める貼り方・設計のコツを解説

サイトのどのページからどのページへリンクを貼るべきか、明確な基準を持って判断するのは簡単ではありません。内部リンクは自社サイトの中だけで完結する施策ですが、検索エンジンにとってはリンクをたどって新しいページを見つけ、サイトの構造を理解するための手がかりになり、ユーザーにとっては知りたい情報に迷わずたどり着くための道しるべになります。

本記事では、内部リンクによるSEO効果から設置する場所、貼り方と設計の考え方、Search Consoleなどのツールを使った確認方法まで、SEO支援を手がけるAdMarketが企業のWeb担当者に向けて解説します。

内部リンクとは?外部リンク・被リンクとの違い

内部リンクとは、同じサイトの中にあるページ同士をつなぐリンクのことです。トップページからサービスページへの導線や、ブログ記事から関連記事への誘導が該当します。

内部リンクには2つの役割があります。1つはユーザーを関連する情報へ導く役割、もう1つは検索エンジンにサイトの構造を伝える役割です。内部リンクの設計とは、この2つの役割が十分に果たされるように、どのページからどのページへリンクを貼るかを決めることを指します。

内部リンクと混同されやすいのが、外部リンクと被リンクです。自社サイトから他のサイトへ向けて貼るリンクが外部リンク(発リンクとも呼びます)、他のサイトから自社サイトへ向けて貼られたリンクが被リンクです。3つの違いを表にまとめました。

項目内部リンク外部リンク
(発リンク)
被リンク
リンクの向き自社サイト内のページ同士自社サイトから他サイトへ他サイトから自社サイトへ
主な目的関連情報への誘導、サイト構造の伝達出典の明示、情報の補足第三者からの評価の獲得
SEO上の役割クロール経路の確保、ページ間の評価の伝達情報の信頼性を補強ページとサイトの評価向上
自社でコントロールできるかできるできるできない(リンク元サイトの判断による)

被リンクは他のサイトが設置するため自社では増やせず、外部リンクは自社で設置できても、評価が渡るのはリンク先のサイトになります。これに対して内部リンクは、自社の判断で設置でき、その効果が自社サイトの評価向上につながります。そのため、自社サイトのSEOを改善する際に、最初に取り組みやすい施策といえます。

被リンクの仕組みや獲得方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:被リンクとは?SEO効果や良質な被リンクを獲得する方法をわかりやすく解説

内部リンクがSEOに与える4つの効果

内部リンクがSEOにもたらす効果は、検索エンジンに働くものとユーザーに働くものに分けられます。こちらでは、主な4つの効果を解説します。

  • クローラーがサイト内を巡回しやすくなる
  • 重要なページに評価を集められる
  • ページ同士の関連性を検索エンジンに伝えられる
  • ユーザーの回遊率と滞在時間が伸びる

前半の3つが検索エンジンへの効果、最後の1つがユーザーへの効果です。

クローラーがサイト内を巡回しやすくなる

検索結果に表示されるのは、Googleのインデックスに登録されたページだけです。そのインデックス登録の前提になるのが、Googlebotと呼ばれるクローラーによる巡回です。クローラーはページに貼られたリンクをたどって次のページへ移動し、たどり着いたページの内容を解析してインデックスに登録します。

したがって、公開したばかりのページや階層の深いページは、どこからもリンクされていないとクローラーが到達できず、いつまでも検索結果に表示されません。

内部リンクを整えると、クローラーがサイト内を移動する道筋が増え、新しいページが早く見つかるようになります。ただし、見つけたページをインデックスに登録するかどうかを決めるのはGoogleです。内部リンクはページを見つけてもらうための手段であり、インデックス登録を約束するものではありません。

出典:Google検索の仕組み

重要なページに評価を集められる

重要なページに評価を集められる

Googleは検索サービスの初期から、ページ同士のリンクを分析してページの重要度を測る仕組みを使っています。その代表がPageRankで、現在も順位を決める主要な仕組みの1つであると公式ドキュメントに明記されています。

出典:Google検索ランキングシステムのご紹介

PageRankの考え方では、多くのページからリンクされているページほど重要だと判断されやすくなります。内部リンクは、この評価をサイトの中で配分する手段です。順位を上げたいサービスページや商品ページに複数のページからリンクを貼れば、そのページが重要であることをGoogleに示せます。

ところが企業サイトでは、上位表示を狙うページへのリンクは少ないのに、更新をやめた古いページにリンクが集まっている、という状態がよく見られます。これでは、評価を集めたいページに評価が届きません。

リンクジュース

リンクを通じてページの評価が受け渡される様子を、SEOの現場で比喩的に表した言葉です。Googleの公式ドキュメントには登場せず、公式にはPageRankやリンク分析システムという表現が使われています。

ページ同士の関連性を検索エンジンに伝えられる

Googleは公式ドキュメント「リンクに関するベストプラクティス」で、リンクを2つの目的で使っていると明記しています。1つはページ同士の関連性を判断するため、もう1つはクロールする新しいページを見つけるためです。

関連するページ同士を内部リンクでつなぐと、それらが同じテーマを扱うひとまとまりのページ群であることが検索エンジンに伝わります。テーマのまとまりが認識されれば、そのテーマについてのサイトの専門性が伝わり、個々のページも関連するキーワードで評価されやすくなります。

関連性を判断する手がかりになるのは、リンクのアンカーテキストと、その前後の文章です。リンクの数だけでなく、どのページからどんな言葉でつないだかによって、関連性の伝わり方は変わります。アンカーテキストの書き方は、後述の「貼り方のポイント」で解説します。

出典:Googleのリンクに関するベストプラクティス(2025年12月31日更新)

ユーザーの回遊率と滞在時間が伸びる

記事を読み終えたユーザーが、次に知りたい情報へのリンクを見つければ、そのまま別のページへ読み進めます。その結果、1回の訪問で閲覧されるページ数が増え、滞在時間も長くなります。記事から問い合わせや資料請求のページへ自然に誘導できれば、コンバージョンの改善にも効果的です。

ただし、滞在時間や直帰率をGoogleがランキング要因として公表した事実はなく、これらの数値が伸びたからといって順位が直接上がるわけではありません。回遊率や滞在時間の改善は、別の形で検索評価に関わります。

Googleは、検索した人の役に立つコンテンツを上位に表示することを目指しています。ユーザーが迷わず必要な情報にたどり着き、サイト内で目的を果たせる状態は、Googleが上位に表示したいサイトの条件そのもの。内部リンクによる使いやすさの向上は、順位を直接動かすものではないものの、Googleの評価基準と同じ方向を向いた改善だといえます。

出典:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成

内部リンクの主な設置場所5つと役割

内部リンクの主な設置場所5つ

内部リンクは、ページのどこに置くかによって役割が変わります。サイト内で内部リンクを設置する主な場所は以下の5つです。

  • 本文中・記事末のテキストリンク
  • パンくずリスト
  • グローバルナビゲーション
  • サイドバー・フッター
  • HTMLサイトマップ

それぞれの役割について詳しく見ていきましょう。

本文中・記事末のテキストリンク

本文中・記事末のテキストリンク

本文中のテキストリンクは、文章の流れの中で関連するページへ導くリンクです。全ページで同じ内容を表示するナビゲーションとは異なり、そのページを読んでいる人が次に何を知りたいかに合わせてリンク先を設置できます。5つの設置場所のうち、ページ固有の文脈で関連性を伝えられるのは本文中のリンクだけであり、内部リンク設計の中心に置くべき場所だといえます。

ブログ記事の末尾によく置かれる関連記事のリンクも、その記事の内容に合わせてリンク先を選ぶという点では、本文中のリンクと変わりません。ただし記事末は、タイトルだけを並べる形になりやすく、それぞれのリンクがなぜそこにあるのかが読み手に伝わりにくいため、なぜその記事を読むとよいのかを一文添えてからリンクを設置することが重要です。

パンくずリスト

パンくずリスト

パンくずリストは、閲覧中のページがサイトのどの階層にあるかを示すナビゲーションのこと。ECサイトなら「トップ>メンズ>シューズ>スニーカー」のようになります。ユーザーにとっては上位のカテゴリへ戻る手段であり、検索エンジンにとってはサイトの階層構造を知る手がかりになります。

パンくずリストの各項目は上位の階層へのリンクとして働くため、下層のページが増えるほど、カテゴリページには多くのリンクが集まります。さらに構造化データでマークアップしておくと、検索結果にパンくずの経路が表示される場合があるとGoogleが明言しています。サイトの階層構造をそのまま内部リンクとして表現できる点で、パンくずリストは5つの設置場所の中で最もサイト全体の設計と結びつきが強い場所だといえます。

出典:パンくずリスト(Google検索セントラル)

ECサイトのようにカテゴリが多階層になるサイトでのパンくずリストとカテゴリ構造の整理は、以下の記事にまとめています。

関連記事:ECサイトで行うべきSEO対策とは?集客につながる具体的な施策や注意点を解説

グローバルナビゲーション

グローバルナビゲーション

グローバルナビゲーションは、サイトの全ページに共通して表示されるメインメニューです。会社概要やサービス一覧、お問い合わせといった主要なページへの入口をここにまとめます。

全ページからリンクされる場所であるため、グローバルナビゲーションに入れたページは、サイト内で優先度の高いページとして検索エンジンに伝わります。ただし項目を増やしすぎると、個々のページの優先度が伝わりにくくなるうえ、メニューが縦に長くなるスマートフォンでは目的の項目を探しにくくなります。

サイドバー・フッター

サイドバー・フッター

サイドバーとフッターも、多くのページで共通して表示される領域です。ブログのサイドバーには人気記事やカテゴリ一覧、コーポレートサイトのフッターにはプライバシーポリシーや運営会社情報へのリンクが置かれるのが一般的。

全ページに表示されるため、ここにリンクを設置すれば特定のページへ大量の内部リンクを送れます。ただし、どのページから見ても同じリンクが表示されるため、個々のページの文脈とは結びつきません。

したがって置くべきなのは、問い合わせ先や会社情報のように、どのページから見ても意味が通じるリンクに限られます。順位を上げたいページへのリンクを詰め込む場所ではない、というのがサイドバーとフッターの判断基準です。

HTMLサイトマップ

HTMLサイトマップは、サイト内のページをカテゴリごとに一覧にした、ユーザー向けのページです。ユーザーが目的のページを探す手段になると同時に、クローラーにとってはサイト内のすべてのページへ到達できる経路になります。

名前の似たXMLサイトマップは、検索エンジンにURLの一覧を送信するためのファイルであり、ユーザーが閲覧するページではありません。役割が異なるため、XMLサイトマップを送信していてもHTMLサイトマップの代わりにはなりません。

HTMLサイトマップが効くのは、ページ数が多く階層が深いサイトです。トップページから何回もクリックしないとたどり着けないページにも、HTMLサイトマップからは1回で到達できます。つまり、クローラーにとっては、深い階層のページへの近道になるということです。ただし、数十ページ程度のサイトで本文中リンクとナビゲーションが整っていれば、優先度はそこまで高くありません。

SEOに効果的な内部リンクの貼り方6つのポイント

内部リンクの効果は、1本1本をどう貼るかで変わります。こちらでは、Googleの公式ドキュメントの内容をもとに、効果的な貼り方のポイントを6つ紹介します。

  1. クロールできる形式でリンクを設置する
  2. リンク先の内容がわかるアンカーテキストにする
  3. 正規化されたURLでリンクする
  4. 関連性の高いページ同士をつなぐ
  5. 検索順位を上げたいページにリンクを集める
  6. 画像リンクにはalt属性を設定する

いずれも新しくリンクを貼るときだけでなく、既存のリンクを見直す際のチェック項目としても使えます。それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

1.クロールできる形式でリンクを設置する

クロールできる形式でリンクを設置する

Googleがリンクとしてクロールできるのは、原則としてhref属性を持つaタグだけです。hrefのないaタグや、spanタグにクリック時の動作を設定してリンクのように見せている要素からは、GoogleがURLを読み取れない場合があります。見た目はリンクでも、検索エンジンにはリンクとして認識されない実装が存在するということです。

JavaScriptでリンクを動的に挿入する場合も、最終的にaタグとhref属性の形でHTMLに出力されていれば問題ありません。制作会社やベンダーに実装を任せている場合は、納品物のソースでリンクがaタグとhrefで書かれているかを確認するだけで、内部リンクが無効になるトラブルを防げます。

ブラウザで「ページのソースを表示」(WindowsではCtrl+U)を開けば、自分でも確認可能です。JavaScriptで後から挿入されるリンクはソースには現れないため、その場合はデベロッパーツール(F12)で表示中のHTMLを見るか、Search ConsoleのURL検査ツールでGoogleが読み込んだ状態を確認しましょう。

出典:Googleのリンクに関するベストプラクティス

2.リンク先の内容がわかるアンカーテキストにする

リンク先の内容がわかるアンカーテキストにする

アンカーテキストとは、リンクが設定されているテキスト部分のことです。Googleは、よいアンカーテキストの条件として「内容が具体的で、適度に簡潔で、掲載ページとリンク先ページの両方に関連があること」を挙げ、「こちら」「詳細」のようにリンク先の内容を伝えない表現を、避けるべき例としています。

公式ドキュメントが示す判定方法は単純です。前後の文脈を隠してアンカーテキストだけを読み、リンク先の内容が想像できるかを確かめます。想像できなければ、次のように具体的な文言に直します(【】がリンク部分)。

修正前:製品の詳しい仕様は【こちら】。

修正後:詳しい仕様は【会計ソフトの機能一覧】に掲載しています。

また、異なる2つのページに同じアンカーテキストを使うことも避けましょう。たとえば、製品ページへのリンクにも、「会計ソフトの選び方」というブログ記事へのリンクにも同じ「会計ソフト」というアンカーテキストを使っていると、ユーザーはリンクの文言だけでは、製品ページに移動するのか解説記事に移動するのかを判断できません。

出典:Googleのリンクに関するベストプラクティス

3.正規化されたURLでリンクする

同じページでも、「http://」と「https://」、「www」の有無、末尾の「/」の有無、「index.html」の有無といった表記の違いによって、複数のURLで表せてしまう場合があります。検索エンジンはこれらを別のURLとして扱う可能性があるため、リンク先URLの書き方がページごとにばらばらだと、同じ内容に対する評価が分散しかねません。

Googleは、サイト内のリンク、サイトマップ、canonicalタグで同じURLを使うよう推奨しています。したがって、内部リンクは検索結果に表示させたい正規のURLに統一して貼るのが原則です。

あわせて、正規のURLのページ自身にも、自分が正規URLであることを示すcanonicalタグを設定しておきます(自己参照canonical)。たとえば正規URLが「/service/」のページに「/service/?ref=blog」のようなパラメータ付きURLでリンクされた場合でも、この設定があれば正規URLが検索エンジンに伝わります。

出典:URLの正規化とは

サイトリニューアル時にURLの正規化を含めて見直すべき項目は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:サイトリニューアルがSEOに与える影響とは?順位が下がる要因と15の施策を解説

4.関連性の高いページ同士をつなぐ

内部リンクのリンク先は、そのページを読んでいるユーザーが内容を理解するうえで役に立つページに限るのが原則です。Googleも、ユーザーの理解に役立つページが同じサイト内にないかを文脈をふまえて検討し、あればそのページへリンクするよう推奨しています。

判断の基準になるのは、「同じカテゴリだから」ではなく、「この文脈のユーザーが次に知りたいことか」です。たとえば「会計ソフトの選び方」の記事から貼るなら、「経費精算の効率化」の記事は関連が強い一方、「オフィス移転の手順」の記事は同じサイト内にあっても関連が弱いといえます。関連性の薄いページへのリンクは、ユーザーにとって不要な導線であるだけでなく、リンク先の主題を検索エンジンに誤って伝える原因にもなります。該当するページがなければ、無理に貼らない判断も必要です。

ブログ記事の構成段階で内部リンクの位置まで設計しておく方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:SEO記事の書き方ガイド【完全版】上位表示される構成の作成方法を解説

5.検索順位を上げたいページにリンクを集める

検索順位を上げたいページにリンクを集める

サイト内のページは、すべてが同じ重要度ではありません。問い合わせにつながるサービスページや、上位表示を狙うまとめ記事など、優先順位の高いページを先に決め、複数のページからそこへリンクを集めるのが内部リンク設計の基本です。

優先するページは、2つの軸で決めます。1つは検索需要で、順位が上がれば流入の増加が見込めるページ。もう1つはコンバージョンへの近さで、問い合わせに結びつきやすいページです。両方を満たすページから順にリンクを集め、リンク元にはそのページと関連の強いページを選ぶと、リンク先に評価が集まるだけでなく、ページ同士の関連性も検索エンジンに伝わります。

たとえば会計ソフトの製品ページを優先するなら、「経費精算の効率化」や「インボイス制度への対応」といった関連するブログ記事の本文中から、それぞれの文脈に合う箇所で製品ページへリンクします。

リライトのタイミングで内部リンクを整理・追加する手順は、以下の記事にまとめています。

関連記事:SEOリライトとは?効果的なやり方と記事の選び方・コツを解説

6.画像リンクにはalt属性を設定する

バナーや画像にリンクを設定している場合、Googleはimg要素のalt属性をアンカーテキストとして扱います。つまり、altが空の画像リンクはテキストのないリンクと同じであり、リンク先の内容が検索エンジンに伝わりません。

企業サイトでは、サービスページや資料請求ページへの導線をバナー画像で置いているケースが多く見られます。画像リンクのaltには、画像の見た目ではなく、リンク先の内容を要約した文言を入れるのが原則です。たとえば資料請求バナーであれば「会計ソフトの資料をダウンロードする」のように、テキストリンクにするならどう書くかを基準に考えると迷いません。

出典:Googleのリンクに関するベストプラクティス

サイト全体で考える内部リンクの設計方法

1本ごとの貼り方を整えても、サイト全体でリンクがどうつながっているかを設計していなければ、評価は意図した場所に集まりません。こちらでは、サイト全体を見渡して内部リンクを設計する際の4つのポイントを解説します。

  • 階層構造にそってトップページから経路をつくる
  • 関連ページをまとめてトピック単位でつなぐ
  • リンク元にできる既存ページを洗い出す
  • どこからもリンクされていないページをなくす

前半の2つはサイトの構造を設計するときの考え方、後半の2つは既存のサイトを見直すときの手順です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

階層構造にそってトップページから経路をつくる

階層構造にそってトップページから経路をつくる

多くのサイトは、トップページ、カテゴリページ、個別ページという階層で構成されています。この階層にそってリンクを通すと、トップページに近いページほど多くのリンクを受けるため、サイト内の優先順位が自然に検索エンジンへ伝わります。Googleのスターターガイドが、関連するページをディレクトリ単位でまとめる構成を推奨しているのも、同じ考え方によるものです。

一方で、階層が深いページはトップページから何度もクリックしないとたどり着けないため、クローラーにもユーザーにも見つけてもらいにくくなります。下位のページには、カテゴリページからのリンクに加えて、関連する同じ階層のページからも経路を通しておくと、上下だけでなく横のつながりが生まれ、到達しにくいページを減らせます。

出典:SEOスターターガイド

コーポレートサイトでサイト構造と内部リンクを整える具体的な手順は、以下の記事で解説しています。

関連記事:コーポレートサイトのSEO対策8選|実施の手順や業界別のポイントを解説

関連ページをまとめてトピック単位でつなぐ

オウンドメディアで記事が増えてくると、記事同士がリンクでつながらず、1本1本がばらばらに存在する状態になりがちです。この状態を解消する設計が「トピッククラスター」で、1つのテーマの中心となるページ(以下、中心ページ)と、そこから派生する個別テーマのページを相互にリンクで結びます。

たとえば「会計ソフト」の解説記事を中心ページに据え、「経費精算」「インボイス制度」「電子帳簿保存法」の記事をそれぞれ中心ページとつなぎ、必要に応じて個別の記事同士も結びます。テーマ単位でリンクのまとまりをつくると、そのテーマに関するページ群がひとつの専門領域として検索エンジンに認識されやすくなり、中心ページには評価が集まります。そのためには、記事を書く前に、その記事がどのテーマのグループに入るかを決めておくことが欠かせません。

リンク元にできる既存ページを洗い出す

実務で使うのは、Googleのsite:演算子です。「site:自社ドメイン リンク先の主題語」で検索すると、その主題を扱っている自社ページを一覧で確認できます。

たとえば、会計ソフトを提供する企業が「インボイス制度の対応方法」という記事にリンクを集めたい場合、検索語は「site:example.com インボイス」です。検索結果には「請求書の正しい書き方」「経費精算を効率化する方法」「確定申告の準備」など、本文でインボイスに触れている記事が候補として挙がります。そのうえでSearch Consoleで各ページの表示回数(直近28日)を確認し、検索結果によく表示されているページから優先してリンクを追加します。これは、多くのユーザーの目に触れるページほど、リンクがクリックされる機会も増えるためです。

ただし、表示回数が多くても、リンク先と内容の関係が薄いページはリンク元に向きません。たとえば、「確定申告の準備」の記事がインボイスに一言触れている程度であれば、候補から外すのが妥当です。

出典:検索演算子「site:」の使い方

どこからもリンクされていないページをなくす

Googleの公式ドキュメントには、「関心のあるすべてのページに、同じサイト上の少なくとも1つ以上の別のページからのリンクがあることが推奨される」と明記されています。どこからもリンクされていないページは、クローラーがサイト内のリンクをたどって到達できないため、XMLサイトマップの送信などに頼らなければ見つけてもらえません。

こうしたページは、サイトのリニューアルやメニューの変更でナビゲーションから外れてしまったサービスページや、どのカテゴリにも属さず一覧ページに表示されない単発の記事で発生しがちです。

検索結果に表示させたいページのすべてに最低1本の内部リンクが通っているかどうかは、設計の良し悪し以前に満たしておくべき条件になります。具体的な洗い出し方は、次章で解説します。

出典:Googleのリンクに関するベストプラクティス

内部リンクを設置する際の注意点

内部リンクは増やせば効果が出る施策ではなく、やり方を誤ると評価の分散やユーザーの混乱を招きます。こちらでは、設置時に避けるべき5つの注意点を解説します。

  • リンクの本数を目標にして増やさない
  • 同じページへのリンクを1ページ内で重ねない
  • リンクを隣り合わせに並べない
  • 隠しリンクなどスパムポリシーに該当する設置をしない
  • リンク切れと意図しないnofollowを放置しない

いずれも、そのリンクがユーザーのために設置されているかという基準で見直せば防げるものです。

リンクの本数を目標にして増やさない

「1ページに内部リンクを何本まで貼ればよいか」について、Googleの公式ドキュメントは「1ページあたりに含まれるリンクの数に関して、理想的な値というものはない」と明記しています。続く一文は「リンクの数が多すぎると感じる場合、実際にそうである可能性が高い」で、数値の基準は示されていません。

数値の目安を決めてしまうと、本数を満たすためのリンクが増え、関連性の薄い導線がページに混ざりがちです。内部リンクを設置するうえで重要なのは、そのリンクがページの内容を理解するためにユーザーにとって必要かどうかです。必要なリンクが12本あるページもあれば、3本で足りるページもあり、本数をそろえる必要はありません。

出典:Googleのリンクに関するベストプラクティス

同じページへのリンクを1ページ内で重ねない

同じページへのリンクを1ページ内で重ねない

同じリンク先へのリンクを1つのページの中に何本も置くと、ユーザーは同じ案内を繰り返し見せられることになり、ページが冗長になります。

特に起こりやすいのが、本文中で「詳しくはこちら」、記事末で「関連記事」、サイドバーでバナー、と同じページへ異なる形で3回リンクしているケース。同じページへの本文中リンクは、原則として1ページに1本とし、最も文脈の合う箇所に設置するようにしましょう。

複数置く必要がある場合は、それぞれのリンクが異なる目的を持つように文脈を分けます。たとえば、インボイス制度の解説記事へのリンクを、冒頭では制度の概要を補足するために、後半では具体的な対応手順を示すために置く場合です。同じリンク先であっても、それぞれのリンクに別の役割があれば、2本あっても問題ありません。

リンクを隣り合わせに並べない

Googleの公式ドキュメントには、「リンクのすぐ隣にリンクを配置しない」という項目があります。リンクが隣り合っていると、ユーザーはリンク同士を見分けにくくなり、それぞれのリンクの前後にあるはずの説明も失われてしまうためです。

ブログ記事では、記事末に関連記事のタイトルだけを縦に並べた一覧で起こりがちです。この状態では、個々のリンクがなぜそこにあるのかという文脈が消え、検索エンジンにもリンク先との関連性が伝わりにくくなります。関連記事を並べる場合も、各リンクの前になぜその記事を読むとよいかを一文置けば、リンクごとに文脈が生まれ、隣接の問題は解消します。

出典:Googleのリンクに関するベストプラクティス

隠しリンクなどスパムポリシーに該当する設置をしない

Googleのスパムポリシーでは、検索順位を操作する目的で、人間のユーザーには見えない形でリンクやテキストを置く行為を「隠しテキストと隠しリンクの不正使用」として明記しています。背景色と同じ色のリンク、CSSで画面外に配置したリンク集、フォントサイズを0にしたテキストなどが該当します。

意図的に行うケースだけでなく、テーマやプラグインの設定によって、表示されないリンク一覧がHTML上に残っている場合もあります。公開ページのソースに画面上で見えないリンクが出力されていないかは、テンプレートを変更したタイミングで確認しておくべき項目です。

また、アンカーテキストに「会計ソフト 比較 おすすめ 導入」のようにキーワードを不自然に並べる書き方も、キーワードの乱用として同じスパムポリシーの対象になります。リンク先の内容が伝わる自然な文にとどめましょう。

出典:スパムに関するポリシー

リンク切れと意図しないnofollowを放置しない

ページの削除やURLの変更でリンク先が存在しなくなると、ユーザーもクローラーも行き先を失います。サイトの運用期間が長くなるほどリンク切れは増えるため、定期的な確認が欠かせません。

もう1つ見落とされやすいのが、内部リンクに付いたnofollow属性です。nofollowは、リンク先を評価の対象にしないよう検索エンジンに伝える属性で、Googleは外部リンクで情報源を信用できない場合などに使うものとしています。内部リンクにnofollowが付いていると、そのリンクは評価を伝える経路として機能しません。プラグインの初期設定やテンプレートによって一律に付与されている場合があるため、順位を上げたいページへのリンクに付いていないかを確認しておきましょう。

出典:rel属性(nofollow・sponsored・ugc)

内部リンクの状態を確認する方法とツール

ここまでの内容を自社サイトで実践するには、まず現状を把握する必要があります。こちらでは、無料で使えるGoogleのツールを中心に、内部リンクの状態を確認する方法を解説します。確認する項目と、それぞれに使うツールは以下のとおりです。

確認項目使うツール見る場所見つけたときの対処
受けている内部リンクが0〜1本のページSearch Console、クロールツール(後述)リンクレポートの内部リンク、ページインデックス登録レポート関連ページの本文中からリンクを追加する
「こちら」など曖昧なアンカーテキストクロールツールアンカーテキストの一覧リンク先の内容がわかる文言に書き換える
リンク切れクロールツール4xx・リダイレクトを返すリンク先正しいURLに修正するか削除する
内部リンクのnofollowクロールツールリンク属性の一覧意図的な場合を除き属性を外す
URL表記のゆれクロールツールリンク先URLの一覧正規URLに統一する
クリックされていない内部リンクGA4リンクのクリック数リンクの位置や文言を見直す

Search ConsoleとGA4をまだ導入していない場合の設定手順は、以下の記事にまとめています。

関連記事:SEO対策は自分でできる?初心者向けにやり方を難易度別に解説

以降では、表の各項目をどう確認するかを順に説明します。

Search Consoleのリンクレポートで内部リンク数を確認する

Search Consoleのリンクレポートで内部リンク数を確認する

Search Consoleの「リンク」レポートには内部リンクのセクションがあり、「上位のリンクされているページ」として、サイト内から多くリンクされているページが本数の多い順に一覧表示されます。URLを選択すると、そのページにリンクしているサイト内のページも確認できます。

見るべき点は2つです。1つは、検索順位を上げたいページが上位に入っているかどうか。もう1つは、上位がグローバルナビゲーションやフッターに載っているページだけで占められていないかどうかです。後者に当てはまる場合は、本文中のリンクで評価を集める余地がまだ残っているということです。

出典:リンクレポート(Search Consoleヘルプ)

インデックス状況と照らし合わせて未発見のページを洗い出す

どこからもリンクされていないページを見つけるには、リンクレポートだけでは足りません。リンクされているページの一覧には、リンクが0本のページはそもそも出てこないためです。

そこで手順を2段階に分けます。まず、Search Consoleの「ページ」(ページインデックス登録レポート)で、インデックスに登録されているページと未登録のページの一覧を取得します。次に、リンクレポートの内部リンク一覧をエクスポートし、両者を突き合わせて、インデックス側にはあるがリンク一覧には現れないURLを抽出します。この差分が、サイト内のどこからもリンクされていない候補ページ。未登録のページの中に本来評価されるべきものがあれば、リンク不足を疑い、関連ページの本文中からリンクを追加します。

なお、リンクレポートの一覧に表示されるのは1,000行までです。ページ数がそれを超えるサイトでは、後述のクロールツールで確認するほうが確実です。

出典:ページインデックス登録レポート(Search Consoleヘルプ)

GA4でリンクのクリック状況を確認する

設置した内部リンクが実際に使われているかは、GA4で確認します。ただし、GA4の拡張計測機能で自動的に収集されるのは外部サイトへのリンクのクリックだけであるため、内部リンクのクリックを測るには、Googleタグマネージャーなどでクリックイベントを追加で設定する必要があります。

確認するのは、リンクのクリック数と、クリック後の遷移先ページの閲覧数です。クリックされていない内部リンクは、位置・文言・必要性のいずれかに課題があると判断し、位置を本文中に移す、アンカーテキストを具体化する、不要なら外す、のいずれかで対処します。なお、ここで見ているのはユーザーの行動であり、検索順位の指標ではありません。

出典:拡張計測機能イベント(アナリティクスヘルプ)

クロールツールでリンク数とリンク切れを一括で確認する

ページ数が数百を超えるサイトでは、Search Consoleの画面だけで全ページの状態を追うのは現実的ではありません。そこで使うのが、検索エンジンのクローラーと同じようにサイト内のリンクをたどり、全ページの情報を一覧にするクロールツールです。代表的なツールにはScreaming Frog SEO SpiderやAhrefs Site Auditがあり、Screaming Frog SEO Spiderは1回500URLまで無料でクロール可能、Ahrefs Site Auditは無料アカウントを登録すれば利用できます。

クロールツールを使えば、各ページが受けている内部リンクの数、リンク切れ、アンカーテキスト、リンク属性をまとめて確認できます。まずは受けている内部リンク数が0〜1本のページと、4xxやリダイレクトを返すリンク先の2点を洗い出し、そのうえでアンカーテキストとnofollowの一覧を確認する順序で進めましょう。

内部リンクに関するよくある質問

最後に、内部リンクについて企業のWeb担当者から寄せられることの多い質問に回答します。

内部リンクは1ページに何本まで貼ればよいですか?

本数の基準はありません。Googleは1ページあたりのリンク数に理想的な値はないと明記しており、そのリンクがユーザーの理解に必要かどうかで判断するのが基本です。

内部リンクを増やすだけで検索順位は上がりますか?

内部リンク単独で順位が決まることはありません。内部リンクは、ページを見つけてもらい、評価をサイト内に行き渡らせるための施策であり、リンク先のコンテンツの内容や外部からの評価と切り離しては働きません。

一方、すでに一定の品質を持つページがありながら、そこへの経路が不足している状態であれば、内部リンクの整備だけで順位や表示回数が動く余地は大きいといえます。まず現状を確認し、経路が不足しているかを判断するようにしましょう。

テキストリンクとブログカードはどちらがよいですか?

判断の基準は、リンク先の内容が伝わるテキストが出力されているかどうかです。ブログ記事でよく使われるブログカードのようなカード形式でも、リンク先のタイトルがaタグ内のテキストとして出力されていれば、アンカーテキストとしての役割は果たします。

一方で、画像だけで構成されaltも空のカードは、内容が伝わりません。形式そのものより、HTMLとしてどのようなテキストがリンクに含まれているかを確認することが重要です。

内部リンクを見直してから効果が出るまでどのくらいかかりますか?

変更したページがGoogleに再クロールされ、インデックスの情報が更新されてから順位や表示回数に反映されるため、変更直後に判断はできません。反映までの期間はサイトのクロール頻度によって差があり、一律の目安を示すのは難しいのが実情です。少なくとも数週間は表示回数の推移を観測し、その間は同じページに別の変更を重ねないほうが、内部リンクの効果を切り分けて評価できます。

まとめ

内部リンクは、同じサイトの中にあるページ同士をつなぐリンクです。検索エンジンにとってはページを見つけ、評価を届けるための道筋になり、ユーザーにとっては関連する情報への導線になります。自社の判断で設置でき、その効果が自社サイトの評価につながるため、SEOの中でも最初に取り組みやすい施策です。ただし、内部リンク単独で順位が決まるわけではなく、リンク先のコンテンツの内容や外部からの評価と組み合わさって初めて効果を発揮します。

その効果を引き出すには、まずSearch Consoleで現状を確認し、リンクの通っていないページと評価を集めたいページを特定することが出発点となります。そのうえで、貼る本数ではなく、そのページのユーザーに必要なリンクかどうかを1本ずつ判断していけば、感覚に頼らずに整備を進められます。

とはいえ、内部リンクの見直しには、サイト全体の構造を把握したうえで1ページずつ改修する作業が必要です。ページ数が多いサイトでは、どこから手を付けるかを決める段階で、社内の担当者だけでは手が回らなくなることもあるでしょう。

AdMarketでは、サイト構造の分析から内部リンクの設計、実装までをSEO内部対策としてワンストップで対応しています。サイトリニューアルや新規制作の段階から、内部リンクを含む構造設計に関わることも可能です。まずはお気軽にご相談ください。

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