2026.09.30

SEO対策

AIO(AI検索最適化)とは?SEOとの違いと今すべきAIO対策・費用を解説

AIO(AI検索最適化)とは?SEOとの違いと今すべきAIO対策・費用を解説

生成AIの普及によって、Webサイトへの流入経路が変わりつつあります。Google検索では上部にAIの回答が表示され、上位のページでもクリックされにくくなりました。ChatGPTなどに直接質問して情報を集める人も増えています。こうした変化への対応策として注目されているのが「AIO(AI検索最適化)」ですが、まだ新しい考え方のため、何にどこまで取り組めばよいかを判断しにくいのが実情です。

判断の手がかりになるのが、Googleが2026年5月に公開した生成AI機能向けの公式ガイドです。Google検索で評価されるためにやるべきことと、やらなくてよいことの両方が明記されています。

この記事では、SEO・LLMOコンサルティングを支援するAdMarketが企業のWeb担当者に向け、AIOの意味とSEOとの違いから、Googleが推奨する対策と不要な対策、効果測定の方法、外注する場合の費用と依頼先の選び方までを詳しく解説します。

AIOとは

AIOとは、AI Optimization(AI最適化)の略称です。AI Search Optimization(AI検索最適化)と表記する例もあり、AI OverviewsやAIモード、ChatGPTなどの生成AIが返す回答の中で、自社のコンテンツが引用・参照される状態を整える取り組みを指します。業界で統一された定義はまだなく、この記事では上記の意味でAIOという言葉を使います。

なお、SEO業界では「AIO」がAI Overviews(AIによる概要)の略称として使われる場合もあります。SEO分析ツールを提供するAhrefs(エイチレフス)の調査記事はAI Overviewsを「AIO」と表記しており、資料や記事を読む際は、どちらの意味で使われているかを文脈で確認する必要があります。

AI Overviewsの仕組みは、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:AI Overviewsとは?仕組みやSGEとの違い、SEOへの影響を解説

LLMO・GEO・AEOも、生成AIへの最適化を指すほぼ同じ意味の言葉として使われています。4つの用語の違いは、以下の記事で詳しくまとめています。

関連記事:LLMOとは?SEOとの違いから対策方法・効果測定までわかりやすく解説

AIOとSEOの違い

AIOとSEOの違い

AIOとSEOは、目的と成果の現れ方が異なります。両者の違いを、目的・表示される場所・主な成果指標の3点で比較します。

項目SEOAIO
目的検索結果の一覧で上位に表示されるAIの回答に引用・言及される
表示される場所検索結果の一覧AI OverviewsやAIモードの回答文と、その参照リンク
主な成果指標検索順位・クリック数生成AI機能での表示回数・引用の有無

一方で、Googleは両者を別の仕組みとは位置づけていません。2026年5月15日に公開された公式ガイドには、AEOやGEOと呼ばれる取り組みについて、生成AI検索向けの最適化は検索体験向けの最適化であり「SEOであることに変わりはありません」と明記されています。AI OverviewsやAIモードは通常検索のランキングと品質のシステムを基盤にしており、通常検索で評価されることが生成AI機能での表示にもつながる構造です。

つまりAIOは、通常検索とは別の評価軸で戦う施策ではなく、既存のSEOを生成AI検索という新しい表示面まで含めて設計し直す取り組みであるといえます。評価の仕組みが違うと考えて別の施策を組み立てると、公式見解から外れた手法に予算を割く結果になりかねません。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」(2026年5月15日公開/7月10日更新)

土台となるSEOの基本は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:SEOとは?初心者がまずやるべき対策をわかりやすく解説【2026年最新版】

AIO対策が必要とされる3つの理由

検索結果で上位に表示されるだけでは流入を確保しにくくなった背景には、次の3つの変化があります。

  1. AI Overviewsの表示で上位ページのクリック率が下がっている
  2. 検索の代わりに生成AIへ質問するユーザーが増えている
  3. 独自性のあるコンテンツの価値が高まっている

3つとも、公開されている調査データやGoogleの公式説明で確認できる変化です。それぞれ順に見ていきましょう。

1.AI Overviewsの表示で上位ページのクリック率が下がっている

AI Overviewsが表示される検索結果では、1位に表示されていてもクリックされにくくなっています。Ahrefsが2026年2月に公表した調査では、30万キーワードのGoogle Search Consoleデータを使い、2023年12月と2025年12月のデスクトップの平均クリック率を比較しました。

その結果、AI Overviewsが表示されるキーワードでは、1位ページのクリック率は、AI Overviewsがなかった場合の予測値より約58%低いという相関が示されています。情報収集型のキーワード全体でもクリック率は下がっており、検索結果の中で回答が完結するゼロクリックの傾向が強まっている状況です。

数値は調査時点やキーワードの条件によって変わるため、自社サイトの落ち込み幅がそのまま58%になるわけではありません。とはいえ、上位表示を維持していても流入が減る局面が生じている以上、AIの回答の中に自社が引用される状態を目指す意味が強まっています。

出典:Ahrefs「Update: AI Overviews Reduce Clicks by 58%」(2026年2月4日公開)

2.検索の代わりに生成AIへ質問するユーザーが増えている

情報を探す起点が、検索エンジンから生成AIへ分散しています。サイバーエージェントのGEOラボが2026年2月6日〜7日に実施した調査(全国の10代〜60代9,278名、調査機関はマクロミル)では、検索行動の際に生成AIを利用すると回答した割合が37.0%でした。2025年10月の前回調査では31.1%で、5.9ポイント上昇しています。

サービス別ではChatGPTが29.1%と最も多く、Geminiが15.6%と続きます。Google検索内のAIモードの利用率は21.0%で、すでにGeminiを上回りました。検索エンジンの外にあるAIサービスと、検索結果の中に組み込まれたAI機能の両方で、ユーザーが情報を集めている状況です。

AI検索そのものの仕組みや従来の検索との違いは、以下の記事で解説しています。

関連記事:AI検索とは?従来の検索との違いやSEOへの影響、企業がとるべき対策を解説

出典:サイバーエージェント「生成AIのユーザー利用実態調査 第三弾」

3.独自性のあるコンテンツの価値が高まっている

Googleの公式ガイドは、生成AI検索で長期的に成果を出すうえで最も重要な要素として、独自性のあるコンテンツを挙げています。ガイドに並ぶ複数の推奨事項の中で、「他のどの提案よりも効果が大きい」と順位を付けて説明されているのはこの項目だけです。独自性とは、誰でも書ける一般論ではなく、独自の視点や自社の経験に基づく内容を指します。

ガイドが対比として挙げるのは、「初めて住宅を購入する人向けの7つのヒント」のような記事です。誰でも入手できる一般的な知識だけを材料にしているため、誰が書いても同じ内容になり、読者に新しい発見をほとんど与えません。AIは複数のページを照合して回答を組み立てるため、他と同じ情報しかないページは、あえて引用する理由が生まれにくいと考えられます。

自社の調査データや支援実績、実際に試した結果のように、他では得られない情報を持つ企業ほど、AIOで優位に立ちやすいと考えられます。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

Googleが推奨するAIO対策6つ

AIO対策のために特別な技術を新たに導入する必要はない、というのがGoogleの見解です。公式ガイドが推奨する内容は、次の6つに整理でき、いずれもSEOの基本と重なります。

  1. 独自の視点や一次情報を含むコンテンツを作る
  2. 見出し直下で結論を示し、質問と回答の対応を明確にする
  3. インデックス登録を確保し、nosnippetなどで表示を制限しない
  4. 執筆者・出典を明示してE-E-A-Tを裏付ける
  5. Googleビジネスプロフィールなどの事業者情報を最新に保つ
  6. 従来のSEOを止めずに続ける

ここでは、各対策が公式ガイドのどの記述に基づいているかを中心に紹介します。

1.独自の視点や一次情報を含むコンテンツを作る

AIO対策が必要とされる理由の3つ目で触れたとおり、Googleが最も効果が大きいと位置づけているのが独自性のあるコンテンツです。具体的には、自社で集計した調査データや実績のように、他社が同じものを書けない情報を本文に明示します。

既存コンテンツの要約や、生成AIで簡単に作れる内容の再利用は、ガイドの中で明確に避けるべき例として挙げられています。同じテーマを扱う場合でも、自社が実際に経験した数値や判断の過程を加えることで、他のページと区別される情報になります。

書く際は、どこまでが自社の実測値で、どこからが見解なのかを区別して示すことも欠かせません。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

2.見出し直下で結論を示し、質問と回答の対応を明確にする

見出し直下で結論を示し、質問と回答の対応を明確にする

見出しを読者の問いに対応する形にし、その直下に1〜3文で結論を置く構成にします。AIはページ全体ではなく、質問に答えている箇所を抜き出して回答を作るため、見出しと直下の段落で問いと答えが対応しているページは、AIが回答に使う箇所を見つけやすく、読者も見出しの下を読めばすぐに答えにたどり着けます。

公式ガイドが推奨しているのも、段落とセクションで構成され、読みたい箇所をすぐ探せる見出しがついたページであり、AI向けの特殊な書き方ではありません。既存記事の見直しも、見出しが問いになっているか、直下に答えがあるかの2点を確認するところから始められます。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

3.インデックス登録を確保し、nosnippetなどで表示を制限しない

Google検索の生成AI機能にページが表示されるには、公式ガイドが示す次の3つの条件を満たしている必要があります。

  • ページがGoogleにインデックス登録されている
  • Google検索でスニペットが表示できる状態になっている
  • Search Consoleの設定で、検索の生成AI機能への掲載を除外していない

この3つ以外に、生成AI機能のための追加の技術要件はありません。逆にいえば、nosnippetでスニペットを制限しているページや、noindexでインデックス登録の対象から外しているページは、通常検索と同様に生成AI機能でも表示の対象から外れます。

そのうえで、クロール可能な状態の維持、主要なテキストをHTMLに含めること(JavaScriptで生成する場合はGoogleが公開しているJavaScript SEOの基本に沿うこと)、重複コンテンツの削減といった既存のテクニカルSEOが、そのまま生成AI検索の土台になります。技術的な問題はSearch Consoleで無料で確認できるため、新しいツールを導入する前に既存のレポートを点検する価値があります。確認方法は後半のチェックリストにまとめています。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

出典:Search Consoleヘルプ「検索の生成AI設定」

出典:Google検索セントラル「JavaScript SEOの基本」

4.執筆者・出典を明示してE-E-A-Tを裏付ける

誰が、どのような立場で書いた情報なのかを明示し、数値には出典と時点を添えます。E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)は、Googleの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」で示されている評価の考え方で、生成AI機能の土台となるランキングシステムにも共通しています。

独自の情報を載せていても、誰の経験に基づくのか、数値がどこから来たのかがわからなければ、信頼性の裏付けとしては機能しません。執筆者名と経歴、監修者、引用元のURLと公開日を記事内に置くことで、読者とAIの双方が情報の出どころを確認できる状態になります。

E-E-A-Tの具体的な対策は、以下の記事にまとめています。

関連記事:E-E-A-Tとは?SEOにおけるGoogleの評価基準と13の対策を解説

出典:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」

5.Googleビジネスプロフィールなどの事業者情報を最新に保つ

生成AIの回答には、状況に応じて商品情報やローカルビジネスの情報が含まれます。公式ガイドは、Googleビジネスプロフィールや、ECサイトの場合はMerchant Centerのフィードを利用することで、AIの回答と通常の検索結果の両方で商品やサービスが表示されやすくなると明記しています。

店舗や事業所を持つ企業であれば、Googleビジネスプロフィールの営業時間・所在地・サービス内容を最新に保つことが、そのままAIO対策の一部となります。AIの回答はWebページだけでなく事業者情報も参照するため、サイト側の施策を進めても、ビジネスプロフィールが古ければ回答に使われる営業時間や所在地も古いままになります。

ECサイトであれば、Merchant Centerの商品情報(価格・在庫・仕様)の更新が同じ役割を担います。いずれもSEOやMEOで従来から求められてきた対応で、AIOのために新しく始める作業ではありません。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

6.従来のSEOを止めずに続ける

RAG(検索拡張生成)の仕組み

AI OverviewsやAIモードは、検索拡張生成(RAG)によって検索インデックスから関連ページを取得し、回答を生成します。取得に使われるのは通常検索のコアランキングシステムであるため、通常検索での評価が生成AI機能での表示の土台になります。AIO対策のためにSEOを止める、あるいは別予算で置き換えるという判断は、公式の説明とは方向が異なります。

RAG(検索拡張生成)

AIが回答を生成する際に、検索インデックスから関連性の高いページを取得し、その内容を根拠として回答を組み立てる手法のこと。Googleの公式ガイドでは、AI OverviewsやAIモードがこの手法を使い、通常検索のランキングシステムを通じてページを取得すると明言されています。

Googleの説明どおり、通常検索で上位にあるページほど生成AI機能にも表示されやすい傾向は、当社が運営する2サイトのSearch Consoleデータでも確認できました。AdMarket(ad-market.jp)と、AdMarketを運営する株式会社JPCのコーポレートサイト(jpc-ltd.co.jp)で、通常検索の平均掲載順位別に、通常検索の表示回数に対する生成AI機能での表示回数の比率を集計した結果が以下の表です。

通常検索の平均掲載順位AdMarket
(2026年6月27日〜9月26日)
JPC(同期間)
10位以内17.7%(45ページ)17.3%(143ページ)
11〜20位5.0%(63ページ)6.8%(126ページ)
21〜30位4.5%(25ページ)3.4%(52ページ)
31位以下1.2%(22ページ)2.4%(43ページ)

集計対象は、通常検索の表示回数が500回以上のページです。JPCは通常検索のページ別データがエクスポート上限(1,000行)に達したため、クリック数1回以上のページのみが対象になっています。

テーマの異なる2サイトで、通常検索の平均掲載順位が10位以内のページは生成AI機能での表示比率が約17%となり、11位以下では大きく下がる形が一致しました。2サイトとも当社の運営で、期間も3か月に限られるため、あくまで相関であり、順位を上げれば生成AI機能に表示されるという因果関係を示すものではありません。それでも、通常検索の評価と生成AI機能での表示が連動しているという公式の説明に沿った結果となりました。

通常検索の表示回数に対する生成AI機能での表示回数の比率

タイトルや内部リンクの最適化、ページエクスペリエンスの改善といったSEOの基本施策を続けることが、生成AI機能で表示される機会を維持することにつながります。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

AIO対策でやらなくてよい3つのこと

AIO対策として広まっている手法の一部は、Googleの公式ガイドが「Google検索では不要」と明言しています。代表的なものは次の3つです。

  • llms.txtや特別な構造化データなどAI向けのマークアップを追加する
  • AIのためにコンテンツを分割したり言い換えたりする
  • 自社への言及を不自然に増やす

ここで扱うのはGoogle検索の生成AI機能に関する公式見解で、ChatGPTなどGoogle以外のAIサービスの扱いは後半のよくある質問で補足します。

1.llms.txtや特別な構造化データなどAI向けのマークアップを追加する

Google検索は、llms.txtのようなAI向けのテキストファイルやMarkdownを使用していません。公式ガイドには、生成AI機能を含むGoogle検索で表示されるために、機械可読ファイルやAI向けのマークアップを新たに作成する必要はないと記載されています。同様に、生成AI検索のために追加すべき特別なschema.orgマークアップも存在しないとされています。

ただし、構造化データそのものが不要になったわけではありません。リッチリザルトの対象になるための手段として、公式ガイドは構造化データをSEO戦略全体の一部として使い続けることを推奨しています。不要なのは「生成AI機能のために」新しく追加する作業であり、通常検索の目的で実装済みの構造化データは維持して問題ありません。

なお、2026年5月7日以降、よくある質問(FAQ)のリッチリザルトはGoogle検索に表示されなくなりましたが、商品やパンくずリストなど他の種類のリッチリザルトは継続しています。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

出典:Google検索セントラル「Google検索セントラルのドキュメントの最新の更新内容」(2026年5月の変更履歴)

2.AIのためにコンテンツを分割したり言い換えたりする

コンテンツを小さな塊に分ける「チャンク化」や、AIが読み取りやすいように言い回しを変える書き直しも、公式ガイドは不要としています。Googleのシステムは1ページ内にある複数のトピックを理解し、関連性の高い部分だけをユーザーに表示できるためです。

同じ理由で、AIは類義語や検索語句の一般的な意味を理解するため、ロングテールキーワードの言い換えをすべて網羅する必要もありません。理想的なページの長さというものは存在せず、読者とトピックに合わせて決めるべきというのが公式の見解です。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

3.自社への言及を不自然に増やす

ブログや掲示板、動画のコメントなどで自社への言及を人為的に増やす行為は、公式ガイドが効果の薄い手法として挙げています。Googleの生成AI機能はコアランキングシステムとスパム対策のシステムの両方に依存しており、不自然な言及を集めても、高品質なコンテンツを重視する評価には反映されにくい仕組みになっています。

ここで対象になるのは、評価を操作する目的で作られた不自然な言及であり、プレスリリースや業界メディアでの自然な露出まで否定されているわけではありません。取材や寄稿、事例掲載のように第三者が自発的に言及する機会を増やすことは、従来のSEOでも有効な外部評価の獲得と同じ位置づけです。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

AIO対策に取り組むときの2つの注意点

AIO対策には、Googleの公式説明から読み取れる注意点が2つあります。

  • 引用や表示はGoogleも保証していない
  • AI生成コンテンツの量産はスパムポリシーの対象になりかねない

どちらも、施策を始める前に社内で共有しておくことが重要です。

1.引用や表示はGoogleも保証していない

公式ガイドには、ページが要件とベストプラクティスをすべて満たし、ポリシーを遵守していても、Googleがそのコンテンツをクロール・インデックス登録・配信するとは限らず、インデックス登録と配信は保証されていないと明記されています。どのページをAIの回答に使うかはGoogleのシステム側の判断であり、サイト側で指定する手段はありません。

そのため、「必ず引用される」「◯か月で表示される」といった成果の約束には、Googleの公式見解上の根拠がありません。外部に代行を依頼する際も、社内で目標を立てる際も、表示や引用を確約する前提で計画を組むと、達成できなかったときにAIO対策そのものが無駄だったと判断され、継続の予算や体制を確保しにくくなります。

現実的な目標は、Search Consoleで確認できる生成AI機能での表示回数や、通常検索での順位・流入といった観測できる指標の改善に置きましょう。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

2.AI生成コンテンツの量産はスパムポリシーの対象になりかねない

生成AIでコンテンツを作ること自体は禁止されていません。Googleは2023年2月に公開したガイダンスで、制作方法ではなく品質を評価すると説明しています。

一方で公式ガイドは、ユーザーが検索しうるあらゆる言い回しに合わせて個別のページを作る手法について、検索順位や生成AIの回答を操作することが主な目的であれば「大量生成されたコンテンツの不正使用」に関するスパムポリシーに違反すると明記しています。AIで作ったかどうかではなく、ユーザーではなく検索システムのために大量のページを作ること自体が問題視されています。

AI Overviewsやクエリファンアウトで拾われる語句を狙って類似ページを量産する手法は、この記述に該当する可能性が高い施策です。生成AIを活用しながら品質を保つ進め方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:AI時代のSEO対策とは?生成AIによる変化と今すべき5つの施策を解説

クエリファンアウトの仕組み

クエリファンアウト

AI OverviewsやAIモードが、ユーザーの1つの質問に答えるために、関連する複数の検索クエリを裏側で同時に実行する仕組みのこと。Googleの公式ガイドでは、「雑草だらけの芝生を直す方法」という質問に対し、「芝生に最適な除草剤」「化学薬品を使わずに雑草を除去する方法」「芝生の雑草を防ぐ方法」といった関連クエリを生成し、それぞれの検索結果からページを集めて回答を組み立てる例が示されています。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

出典:Google検索セントラル「AI生成コンテンツに関するGoogle検索のガイダンス」(2023年2月8日公開)

AIO対策の効果測定

Google検索の生成AI機能での効果は、Search Consoleの「生成AIパフォーマンスレポート」で確認できます。あわせてGA4での参照流入や指名検索の推移を見る方法もありますが、ここでは公式レポートで確認できることと、確認できないことを整理します。

  • 生成AIパフォーマンスレポートで確認できること
  • 生成AIパフォーマンスレポートで確認できないこと

できないことを先に把握しておくと、外部ツールや依頼先の報告内容を評価する際の基準になります。

【図:生成AIパフォーマンスレポートの画面キャプチャ 配置予定(担当者提供。実数が映る場合はぼかし処理)】

生成AIパフォーマンスレポートで確認できること

生成AIパフォーマンスレポートで確認できること

生成AIパフォーマンスレポートは、AI OverviewsとAIモードで自社サイトへのリンクが表示された回数(インプレッション数)を、ページ・国・日付・デバイスの4つのディメンションで確認できるレポートです。2026年6月3日に一部のサイトから提供が始まり、2026年8月31日付けで世界中のすべてのサイトに展開されました。

レポートを開いて表示回数の推移を眺めるだけでは、どのページを見直すべきかは判断しにくいのが実情です。AdMarketでは、通常の検索パフォーマンスレポートと組み合わせて、次の手順でページ別に確認しています。

  1. Search Consoleで生成AIパフォーマンスレポートを開き、期間を「過去3か月」にして「ページ」タブをエクスポートする
  2. 通常の検索パフォーマンスレポートも、同じ期間・ページ別でエクスポートする
  3. 2つの表をURLで突き合わせ、ページごとに「生成AI機能の表示回数÷通常検索の表示回数」の比率を出す
  4. 通常検索の平均掲載順位が高いのに比率が低いページを、見直し候補として抽出する

手順4で候補を絞るのは当社の運用上の判断で、Googleが推奨している方法ではありません。ただ、ページ別に見なければ気づけないこともあります。

当社の2サイトでは、生成AI機能での表示が一部のページに集中し、表示回数の多い上位10ページがAdMarketでは全体の51.2%、JPCでは38.4%を占めていました。サイト全体で見た通常検索に対する表示比率はAdMarketが8.2%、JPCが11.2%です。

集計時は、通常のレポートに見出しへのアンカー付きURL(末尾に「#」が付くURL)が含まれる一方で生成AIレポートには含まれないため、除外して突き合わせる必要があります。また、ページ別の表には通常のレポートと同じ1,000行の上限が適用されます。

出典:Search Consoleヘルプ「生成AIパフォーマンスレポート(検索)」

出典:Google検索セントラルブログ「Search Consoleに検索の生成AIのパフォーマンスレポートを導入」(2026年6月3日公開)

生成AIパフォーマンスレポートで確認できないこと

このレポートで確認できるのは、現時点ではインプレッション数に限られます。ヘルプに記載されているディメンションはページ・国・日付・デバイスの4つで、どの検索語句で表示されたかというクエリ別の内訳は見られません。クリック数やクリック率の記載もなく、対象はAI OverviewsとAIモードに限られるため、ChatGPTやPerplexityなどGoogle以外のAIサービスでの表示は含まれません。

つまり、「どの質問に対して自社が引用されたか」「引用がどれだけ流入につながったか」は、公式レポートでは把握できない領域です。この空白を埋める目的で外部ツールを使う場合、公式ガイドは、ランキングでの上位獲得を約束したり、Google「内部」の指標を使っていると主張したりするツールには注意するよう求めています。サードパーティのツールがGoogle内部のランキングシステムやAIシステムにアクセスすることはできないためです。

外部ツールの独自スコアは、あくまでツール側の推定値として扱い、公式レポートで確認できる表示回数と切り分けて読む必要があります。

出典:Search Consoleヘルプ「生成AIパフォーマンスレポート(検索)」

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

AIO対策チェックリスト

ここまでの内容を、実務で確認する順に並べたチェックリストです。技術的な土台から順に確認し、最後に「やらなくてよいこと」に予算や工数を使っていないかを点検しましょう。

確認項目確認方法
主要ページがインデックス登録され、スニペットが表示できる状態かSearch ConsoleのURL検査ツールで確認。nosnippet・noindexの設定を点検
検索の生成AI機能への掲載を除外していないかSearch Consoleの「設定」>「検索の生成AI」で設定を確認
主要なテキストがHTMLに含まれ、クロール可能かURL検査ツールでGooglebotが取得したHTMLを確認
自社の調査データ・実績・経験など一次情報を含む記事があるか主要記事を棚卸しし、他社の記事にない情報の有無を確認
見出しが問いになっており、直下に結論があるか見出し一覧を抜き出し、各見出しの直下の段落を確認
執筆者・監修者・出典・公開日が明示されているか記事テンプレートに執筆者欄と出典欄があるかを確認
Googleビジネスプロフィール・Merchant Centerの情報が最新か営業時間・所在地・商品情報の更新日を確認
通常検索のSEO施策(タイトル・内部リンク・表示速度)を継続しているか検索パフォーマンスレポートで順位・流入の推移を確認
生成AI機能での表示回数を定期的に確認しているか生成AIパフォーマンスレポートをページ別に確認し、通常検索と比率で比較
llms.txt・AI向けマークアップ・チャンク化・言及の量産に工数を使っていないか現在の施策一覧と、Google公式ガイドの「不要なこと」を照合

チェック項目のほとんどは、既存のSEOで確認してきた内容と重なります。新しい施策を検討する前に、公式見解に沿わない作業へ予算や工数が流れていないかを点検するだけでも、AIO対策の無駄を減らせます。

AIO対策を外注する場合の費用相場

AIO対策を外注する場合の費用は、現状診断を単発で依頼する費用と、継続的なコンサルティングの月額費用に大きく分かれます。相場を把握するため、AIO・LLMO対策の料金をサービスページで公開している会社を調べ、当社を含めて14社の公開料金を確認しました(2026年9月29日時点)。その範囲は以下のとおりです。

費用の区分公開料金の範囲
(14社・2026年9月29日確認)
多い価格帯
現状診断(単発)5万〜80万円
(8社で公開)
10万〜30万円
継続コンサルティング
(AIO・LLMO単体、月額)
5万〜45万円
(13社で公開)
20万〜30万円
継続コンサルティング
(SEOと一体、月額)
60万円〜
(2社で公開)
—
初期費用30万〜80万円
(3社で公開。他社は記載なし)
—

同じ「月額20万円」でも、レポートと改善提案のみか、記事制作や技術的な実装まで含むかは会社によって異なるため、金額だけでは比較できません。見積もりを取る際は、診断の調査範囲、月額に含まれる作業、記事制作や実装が別料金かどうかを揃えて比べる必要があります。

AdMarketでは、診断のみの単発プランが5万円、継続支援のコンサルティングプランが初期費用30万円+月額30万円〜(いずれも税別)で、最低契約期間は設けていません。診断だけを外注して現状を把握し、制作は社内で進めるという方法も選択肢として選んでいただけます。AIO対策の費用や依頼先について詳しくは、AdMarketのLLMOコンサルティング・AIO/GEO対策サービスをご覧ください。

AIO対策を外注する依頼先の選び方

AIO対策を外注する依頼先の選び方

AIOはまだ正解の型が固まっていない領域のため、代行の依頼先は施策の根拠と報告の方法で見極める必要があります。確認したい点は次の3つです。

  1. Google公式ガイドを根拠に施策の要否を説明できるか
  2. Search Consoleなど公開データで効果を報告できるか
  3. SEOと切り離さずにAIO対策を設計できるか

1と2はGoogleが公開しているサードパーティのSEOアドバイスに関するガイダンス、3は公式ガイドの位置づけに沿った基準です。順に見ていきましょう。

1.Google公式ガイドを根拠に施策の要否を説明できるか

llms.txtの設置や特別なマークアップを「必須」とする提案は、Googleの公式見解と食い違います。Googleは、外部のSEOアドバイスの良し悪しを見分ける基準として、データや経験に基づく見解であることを明示しているか、公式ドキュメントを引用して裏付けているかを挙げています。

なぜその施策が必要なのか、公式ドキュメントのどこに根拠があるのかを説明できる依頼先であれば、公式見解から外れた施策に予算を使うリスクを抑えられます。提案書に並んだ施策について、根拠を質問してみると判断しやすくなります。

出典:Google検索セントラル「サードパーティのSEOツール、サービス、アドバイスの使用に関するGoogle検索のガイダンス」

2.Search Consoleなど公開データで効果を報告できるか

独自スコアだけで成果を報告する依頼先より、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートやGA4など、依頼側も自分で確認できるデータで報告してくれる依頼先を選びましょう。前述のとおり、Googleはサードパーティのツールが内部のランキングシステムやAIシステムにアクセスすることはできないとしており、独自スコアは推定値の域を出ません。

依頼側が同じデータを見て検証できる報告であれば、成果の解釈が業者側の説明に依存する状態を避けられます。独自ツールの数値を併用すること自体は問題ありませんが、公式データとの対応関係を説明できるかどうかは確認しておきたい点です。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

出典:Google検索セントラル「サードパーティのSEOツール、サービス、アドバイスの使用に関するGoogle検索のガイダンス」

3.SEOと切り離さずにAIO対策を設計できるか

Googleは、生成AI検索向けの最適化について「SEOであることに変わりはありません」と説明しています。生成AI機能での表示は通常検索の評価の上に成り立つため、AIO対策はSEOの施策と一体で設計する必要があります。SEOと切り離した単独の施策としてAIO対策を提案する会社は、この説明とは異なる前提に立っていることになります。

依頼先を選ぶ際は、既存のSEO施策の状況を把握したうえで、その延長としてAIO対策を組み込めるかどうかを確認します。SEOの現状を見ずにAIO専用の施策だけを提案してくる場合、土台の問題が放置されたまま、その上に施策を積む結果になりかねません。

出典:Google検索セントラル「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」

AIOに関するよくある質問

AIOに関して、企業のWeb担当者から寄せられることの多い質問に回答します。

  • AIO対策をすればGoogleの検索順位も上がりますか?
  • ChatGPTなどGoogle以外のAIにも同じ対策が有効ですか?
  • 中小企業やBtoB企業でもAIO対策は必要ですか?
  • AIクローラーをrobots.txtでブロックしても問題ありませんか?
  • AI Overviewsに自社サイトを表示させない設定はありますか?

いずれもGoogleの公式ドキュメントで確認できる範囲を基準に回答します。

AIO対策をすればGoogleの検索順位も上がりますか?

この記事で紹介したAIO対策はSEOの基本と同じ内容のため、通常検索の評価にもつながります。ただし、Googleはインデックス登録や表示を保証していないため、順位の上昇を約束するものではありません。AIO対策をきっかけにSEOを見直した結果として順位が動くことはあっても、AIO対策が順位を直接押し上げる仕組みではない点は理解しておく必要があります。

ChatGPTなどGoogle以外のAIにも同じ対策が有効ですか?

この記事の「やらなくてよいこと」は、Google検索の生成AI機能に関する公式見解であり、ChatGPTやPerplexityなど他社のAIサービスにそのまま当てはまるとは限りません。ChatGPTやPerplexityの提供元が公開している仕様の範囲でしか判断できず、公開されていない部分は推測になります。独自の情報を持つこと、読みやすく整理された構成にすること、クロール可能な状態を保つことは、AIが回答の材料を集める仕組みが共通している以上、他社のサービスでも有効だと考えられますが、これは公開情報からの推測です。

Google以外のAIを主な対象にする場合は、その提供元の公式ドキュメントを個別に確認する必要があります。

中小企業やBtoB企業でもAIO対策は必要ですか?

必要性は企業規模よりも、扱う情報に独自性があるかどうかで判断できます。業界や地域に特化した一次情報は、大企業でなくても作れる領域であり、むしろ専門領域が明確な企業ほど、他では得られない情報を出しやすい立場にあります。

BtoB企業であれば、自社の導入事例や現場で蓄積した判断基準が、そのまま独自コンテンツの材料になります。まずは自社にしか書けないテーマを1つ選び、既存の記事を見直すところから始めるのがおすすめです。

AIクローラーをrobots.txtでブロックしても問題ありませんか?

Google検索の生成AI機能は、Googlebotがクロールした情報を使います。Googleの公式ドキュメントでは、AIは検索に組み込まれているため、サイト所有者はGooglebotのrobots.txtディレクティブで検索用のクロールを管理すると説明されており、Googlebotをブロックすれば通常検索とあわせて生成AI機能でも表示の対象から外れます。Googleの生成AI機能への表示を望むなら、Googlebotはブロックしないのが前提です。

OpenAIのクローラーは、公式ドキュメント上で役割が分かれています。ChatGPTの検索機能に表示するためのOAI-SearchBot、生成AIモデルの学習用データを収集するGPTBot、ユーザーの操作をきっかけに特定のページを取得するChatGPT-Userの3種類で、robots.txtで個別に許可・拒否を指定できます。学習には使われたくないがChatGPTの検索結果には表示されたいという場合は、GPTBotのみを拒否し、OAI-SearchBotを許可する設定が可能です。

出典:Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」

出典:OpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」

AI Overviewsに自社サイトを表示させない設定はありますか?

あります。Search Consoleの「設定」>「検索の生成AI」で、AI Overviews・AIモード・Discoverの生成AI機能へのサイトの掲載を除外できます。除外すると、サイトへのリンクとコンテンツはこれらの機能に表示されず、AIの回答の根拠としても使われなくなります。ヘルプによると、この設定はGoogle検索の他の部分のランキングや掲載可否のシグナルとしては使われず、AIのトレーニングにも影響しません。設定変更後、通常は数日以内に反映されます。

ただし、除外しても、AI Overviewsそのものが表示されなくなるわけではありません。自社の情報が使われなくなる一方で、自社と類似した他社のコンテンツが代わりに表示される場合があります。除外を検討する場合は、まず生成AIパフォーマンスレポートで、自社がどれだけ表示されているかを確認しましょう。

出典:Search Consoleヘルプ「検索の生成AI設定」

まとめ

AIOは特別な技術ではなく、独自情報・整理された構成・技術的な土台・信頼性の裏付けというSEOの基本を、生成AI検索の文脈で徹底する取り組みです。Googleは生成AI検索への最適化を依然としてSEOだと位置づけており、当社2サイトのデータでも、通常検索で上位のページほど生成AI機能で表示される傾向が見られました。

一方で、llms.txtやAI向けのマークアップ、コンテンツのチャンク化、言及の量産といった手法は、Google検索では不要だと公式ガイドが明言しています。AIO対策で優先すべきは、新しい手法を増やすことより、独自性のあるコンテンツに予算を集中し、効果のない作業に使わないことです。

AdMarketでは、Google公式ガイドとSearch Consoleの公開データを基準に、既存のSEOコンサルティングの一環としてLLMO・AIO対策を設計しています。現状の診断から、一次情報を活かしたコンテンツ制作、月次の効果測定まで一体で支援できるため、AIO対策の進め方に迷っている場合は、お気軽にご相談ください。

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